ちぐさ文学館

場面
道也の苦悶 [ 3-8 〜 4-2 ]

<07>道也の苦悶
『快楽病棟』 <<前へ 次へ>>
 貴子が浣腸されたうえ排泄しながら夫の精を呑み込まされるまでの一部始終を、道也は〇〇二号室の闇の中でスピーカーを通して聞いていた。ベッドに四肢を拘束され全頭マスクで聴覚だけを許されて、愛する従姉が酸鼻を極める責めにのたうつ悲痛な呻き泣きに、若い大学生の愛人は裸体の中心の怒張をそそり立たせて身悶える。体を清められた後ベッドに追いあげられ、滋彦の上に騎乗位で貫かれて繰り返し喜悦をきわめる貴子の凄艶な歔き声が、聴覚だけのもどかしい刺戟に悩乱する道也の官能を夜を徹して苛む。中学生の頃からあこがれの女性として崇拝し、駆け落ちの果ての情事で情熱的な美身を曝して見せた上品な人妻は、苛酷な辱めのなかで娼婦としての妖艶な魅力を剥き出しにしてみせるかのようだった。
 【地下調教二日目】翌朝、〇〇二号室に現れた敏江は、前夜からの昂ぶりを露わにそそけ立つ道也の怒張を貴子のパンティでくるみ込み意地悪く弄んで、最後の解放を許されぬもどかしい快感に道也を焦らしたてる。強制導尿ののち食事係の朋子を残して敏江が立ち去ると、道也はひと筋の希望にすがって顔もわからぬ若い看護婦に話しかけ、心を開かせるため口説を尽くす。滋彦の手の者に捕らわれる直前、道也は妹の美香に連絡をとっていた。兄の駈け落ちを助けるための資金を持って宿に向かったはずの聡明な妹が、誘拐の事実を突きとめて早ければ明日にでも救いに来てくれることを道也は信じる。しかしその期待が、心から愛し信頼している妹をもまた快楽病棟の地下の闇に堕とすことになろうとは、道也はまだ夢にも思ってはいないのだった。
 
貴子 人妻・愛人 26歳 長期監禁型 処女 勝気
剥衣 愛撫 緊縛 強姦 磔刑 撮影 張形 吊刑 監禁 破瓜 剃毛 絶頂 後背 服従 鞭打 排泄 座位 荒淫 輪姦 拷問 環視 近親 菊門 口淫 刻印
 シチュエーション:-

『快楽病棟』 <<前へ 次へ>>
ちぐさ文学館 - 快楽病棟 - <07>道也の苦悶
原作品の著作権は千草忠夫氏に帰属します。 Copyright(C) 2005-2006 イナギ