ちぐさ文学館

場面
耀子剥衣 [ 3-11 〜 4-1 ]

<20>耀子剥衣
『嬲獣』 <<前へ 次へ>>
 地獄部屋に連れ込まれた夕子は下着姿で天井から吊られた耀子と悲痛な対面を果たし、義妹をも巻き込んだおのが身の不始末に泣いて詫びる。田所は、おびえおののきながら懸命に意志を支える美しい才媛に対して凌辱の運命を言い渡し、汚辱と恐怖に悲鳴を引きつらせてもがきまくる女子大生の半裸をつつきまわす。義妹の身代わりを申し出た夕子に激しい罵倒を浴びせる耀子。嫌悪と拒絶に暴れまくる令嬢のスリップを田所はナイフで切り裂き、勝気な処女をブラジャーとパンティだけに剥きあげる。羞恥の極限に呻く耀子の体から、切り取られたブラジャーとパンティが滑り落ち、成熟一歩手前の乳ぶさと艶やかな下腹の叢がさらけ出された。羞じらいに泣きながらガックリとうなだれた耀子のどこ隠すすべもない無力な白い裸と悲痛な呻き声が、潔癖な才媛女子大生に対する長い監禁と淫らな肉拷問の幕開けを告げる。田所は屈辱にブルブル慄えてすすり泣く耀子の裸身を極限の爪先立ちまで吊り上げて、苦痛に引き痙る無防備な素肌に淫らな愛撫の手を這わせる。おぞましさに絶叫しながらのたうちまわる美しい義妹の棒吊りの裸体を哀しげに見やりながら、夕子は身中に昂ぶりが生ずるのを抑えきれない。キスすら経験していない神聖で敏感な女体をいたるところ撫でまわされ嬲り尽くされる耀子は、こらえきれぬ口惜し泣きの嗚咽を噴きこぼし跳ねまわりつつ嫌悪のあぶら汗にまみれる。負けん気の気勢をそがれてみじめにうなだれた令嬢は、命じられても股を開かない罰として両手の拘束をさらに吊り上げられ、床上六十センチで宙に浮いたYの字の裸身を苦悶に躍らせる。白い腹を喘がせて汗まみれの裸身を宙に揺らし、鎖をきしませながら悲痛に呻く義妹の姿を見かねて、夕子は開脚椅子に股を拡げることを承諾するのだった。
 
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ちぐさ文学館 - 嬲獣 - <20>耀子剥衣
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