ちぐさ文学館

場面
福永家の性奴たち [ 21-8 〜 21-11 ]

<62>福永家の性奴たち
『姦のカルテット』 <<前へ 次へ>>
 転落の運命を悲愴な覚悟で受け入れた千尋は、翌朝、母を気づかうえり子に甘美な口づけを与えて学校へ送り出すと、修平と長さんに伴われて黒木邸の地下室におもむく。白衣の玲子の前でみずから服を脱いで全裸になった千尋は、羞じらいにけぶる裸身を手術椅子にM字開脚で拘束される。シェービングクリームを塗りたくられた恥毛を根元から刈り取られ、剥き出しになった女の肉芽の浅ましさに羞じらいの悲鳴をほとばしらせる美夫人。慎ましやかな美貌と気品で周囲の讃仰を集めてきた福永病院の若奥さまは、股間の女の肉襞にリングを嵌められ肉芽の包皮を取り除かれて、ついに女としての転落の極みを遂げたおのが女性器の淫らな姿を、うつろな思いで眺めていた。
 その夜、えり子とともに福永邸に戻った千尋を、雅彦は厳しく問い詰める。隷属の覚悟を固めて妖艶な美しさをまとった千尋は、久美と話をつけたのち、えり子を真由美に預けて雅彦の部屋を訪れる。妻の浮気を疑って激昂する雅彦に対して、千尋は黒木兄妹に仕掛けられた陰謀の全貌を明かすとともに四人の女たちの転落の経緯を語り聞かせる。妻も妹も娘も犯し尽くされ破廉恥な痴態をビデオに撮られ、自分もまた義母との背徳の証拠を握られたと知って愕然とする雅彦。暗澹とする夫の前で千尋は艶やかな和服を脱ぎ、木島にまで縛られ責め抜かれた美しい裸身をあらわにする。手も触れがたい上品な妻の股間に加えられた女体改造の結果を見せられて、雅彦は敗北のおめきとともに慟哭を爆ぜさせる。夫を残して真由美とえり子のもとに戻った千尋は、緊張する二人の前に全裸を曝して奴隷の肉を曝す。美夫人の妖しい美しさに憑かれたようになって、えり子と真由美もまた昂ぶるままに服を脱ぎ去り千尋にすがりつく。甘美な口づけを交わしながらレズの陶酔に溺れ込んでいく福永家の三人の女たち。肘掛け椅子に開脚で腰を落とし、大きく開いた股間にリングをきらめかせながら愛娘に肉芽を舐め上げられていく千尋の表情は、性の奴隷として新たな誕生を遂げた女の妖艶な悦びに輝いていた。
 
千尋 人妻・愛人 30代後半 脅迫呼出型 処女 勝気
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