愛縄物語

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愛縄物語

あいじょうものがたり
[短編] うら若い後妻が夫から施される倒錯の調教。秘密を知った姪にも同じ運命が降りかかる。

 気鋭の日本画家の御子柴蒼(みこしばそう)は、一回り以上も年下の美しい後妻を倒錯的な緊縛調教にかけて馴致していた。令嬢育ちの従順な御子柴絹江は夫の繰り出す責めに操られるままマゾへと仕立てられていく。バレエ界への進出を志して夫婦の家に同居することになった絹江の姪のもまた、夫婦の秘密を知ったことから蒼の魔手に捕らわれて調教にかけられる。地下の拷問部屋で、美少女バレリーナの開脚磔にされた柔軟な肢体に恥虐の責めが次々とおそいかかり、処女の秘められた被虐の性癖を引きずり出す。地下室に閉じ込められ緊縛の愉悦を教え込まれた少女もまたマゾへと生まれ変わり、叔母ともども裸体を絡み合わせて淫らな嬌声を響かせるのだった。

女性キャラ

御子柴 絹江 (みこしば きぬえ)
人妻
24歳

脅迫呼出型
蒼の後妻。関西の医者の末娘で、二年前に結婚。おっとりした従順な気性。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印
(かすみ)
その他
20歳

誘拐監禁型
絹江の姪(姉の娘)。バレエでの立身を志して東京の御子柴家に寄留する。陽気で開放的な性格。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印

場面

絹江
【001】秘められた倒錯調教 [ 1 ] 絹江
【002】覗き見られた秘密 [ 2 ] 絹江
【003】舞踊処女の大開脚 [ 3 ] 絹江
【004】屈辱の中の被虐開眼 [ 4 ] 絹江
【005】隷女たちの淫欲調教 [ 5 ] 絹江

あらすじ

【001】秘められた倒錯調教 [ 1 ]
気鋭の画家のうら若い後妻は緊縛に馴らされる。倒錯の毒牙は清純な姪にも向けられた。
 四十歳そこそこで画壇に名を馳せる気鋭の日本画家の御子柴蒼(みこしばそう)は、先妻を亡くして二年前に再婚して以来、一回り以上も年下の若い後妻に丹念な緊縛調教をほどこしていた。お嬢さま育ちで従順な性格の絹江は夫に逆らうこともできず、縛られて昂ぶる被虐の性癖を仕込まれていく。折しも絹江の姪の霞が上京し、バレエの道に進むことを志して御子柴家に寄宿することになるが、同居を始めた日の夜も、蒼は飽くことなく寝室で絹江を緊縛していたぶる。年が近いために霞とは従姉妹のように接してきた絹江は、人妻となった自分の淫らな性癖を霞に勘づかれることに怯えつつ、夫の非情な玩弄に為すすべもなく悶える。浴衣を剥がれ、胸乳を縛りあげられた湯文字一枚の姿で床柱にくくりつけられた絹江は、夫の命ずるままに脚を広げて淫らな姿態を取らされる。蒼は絹江の秘肉に指を差しいれてなぶりあげ、昂ぶりにまみれた妻の下腹に電動カミソリを当てて、伸ばすことを許されない秘毛をきれいに剃りあげていく。恥じらいながら発情する絹江の肉体を立ったままで犯して満悦しながら、蒼は、妻と同じ調教を、バレエで鍛えられた姪の肉体にも仕掛けようと企んでいた。

【002】覗き見られた秘密 [ 2 ]
夫婦の寝室で調教を受ける若妻の肢体。秘密を知った乙女にも恥辱の運命が降りかかる。
 同居生活が三か月を迎えたある日、絹江が体調不良を理由に朝食に現れないことを心配した霞は、夫婦の寝室のある離れに初めて立ち入る。寝室の布団で横になっていた絹江が寝巻を着けていないことを目ざとく見つけて、霞が狼狽する叔母の体から毛布を剥がすと、皮紐で縛りあげられた若妻の裸形が羞恥の悲鳴とともに剥き出しになる。全裸の絹江は両手を脇に揃えて腰に縛りつけられたうえ、腰に回されたベルトから股間をくぐらせて褌縄を締めこまれていた。思いもかけぬ叔母の姿態に驚くと同時に、霞は秘めてきた叔母への愛慕を掻き立てられ、情感をそそられるまま年上の同性の裸体に抱きつく。絹江は愛する姪の想いを受け止めながらも、勝手な振る舞いで夫の不興を買うことを恐れて慄えあがる。見はからうように寝室に踏み込んできた蒼は、絹江の体から縄を解こうとする霞を制止して、夫婦の秘密を覗き見たことを咎めだてる。弁解する余裕も与えず霞の両手をねじり上げた蒼は、絹江の哀願も無視して、罠に落ちた乙女に妻と同じ運命を宣告する。

【003】舞踊処女の大開脚 [ 3 ]
バレリーナの乙女は浅ましい全裸開脚磔にされ、秘毛を刈られる被虐の陶酔に溺れ込む。
 霞は寝室の床下に隠された階段を引きずり下ろされ、防空壕を改造した地下の拷問部屋に突き入れられる。残忍さを露わにした蒼が容赦なく振るう鞭に逆らうこともできず、命じられるまま服を脱ぎ捨てて下着姿を晒した霞は、羞恥にすくみあがる体からスリップとブラジャーも剥ぎ取られる。霞のなかにもマゾの性癖がひそんでいることを見抜いた蒼は、残酷な脅しとともに、横たえられた白木のキ字柱に娘を押しやり、バレエで鍛えた伸びやかな肢体を磔にする。柱が直立させられると、両脚を一直線に開かれて「土」の字さながらの過酷な体位を取らされたバレリーナの体が、太腿と足首を縛る縄に体重をゆだねて宙に浮いた。一枚きりのパンティから黒い繊毛を透かして磔にされた処女の肉体を、蒼は無遠慮になぶりまわして卑猥な品評を加える。哀訴もむなしくパンティを切り取られて大股開きの女性器をさらけ出した霞は、剃毛の宣告とともに選択を迫られ、絹江の手で下腹を剃り上げられることを承諾させられる。愛する叔母の手で屈辱を加えられる運命に倒錯的な昂ぶりを覚えつつ、捕らわれの処女もまたマゾの悦びに目覚めていく。

【004】屈辱の中の被虐開眼 [ 4 ]
女体の性感を煽りたてる恥辱の責めに屈して、少女の肉体は被虐の悦びに顫えわななく。
 霞を剃毛する役として地下室に引き入れられた絹江は、両手の縄を解かれる代わりに黒革の胸当てを装着され、くり抜いた二つの穴から乳房を絞り出された惨めな姿で姪の磔姿と対面させられる。突き出した絹江の双の乳首には小さなベルが結びつけられて、身動きにつれて澄んだ音色を響かせていた。褌紐をかけられた絹江の股間もまた剃り上げられているのを見て、霞は妖しい昂ぶりに捉われて秘肉を濡らす。マゾへと堕ち始めた姪の姿に絹江は加虐心をつのらせて、羞恥にむせび泣く処女の秘裂を指で責めあげて淫欲を煽りたてる。蒼の手で石けんを塗りたくられた霞の股間をカミソリで刈りあげながら、絹江もまた昂ぶりにおそわれ、結び玉を作って締め直された股縄をよじりたてる。霞は秘毛を剃り取られたのも束の間、蒼が石けんに混ぜこんだ山芋の汁に粘膜を刺激されて激烈な掻痒感に責めたてられ泣き叫ぶ。十字架の位置を下げられ、男根をそそり立たせた蒼の腰に股間をあてがわれた霞は、耐え難い肉欲に負けて処女喪失の運命を受け入れる。大開脚の磔姿のまま体の芯を貫かれた美少女バレリーナは、愛する叔母が乳房に鈴を鳴らして悶える傍らで、その夫の肉塊を咥えこんで初めての悦楽を貪っていった。

【005】隷女たちの淫欲調教 [ 5 ]
緊縛のまま地下室に飼われた美少女はマゾへと堕ち、叔母ともども肉欲の奴隷となった。
 その日から霞は拷問室に閉じ込められたまま幾日とも知れぬ時を過ごす。バレエを休む偽りの連絡を入れさせられた美少女バレリーナは、常に裸体に縄を巻かれた姿で地下室に飼われ続け、屈伸自在な肢体にありとあらゆる拘束具を試され屈辱の淫技を仕込まれる。両手と両脚をそれぞれ一本のポールに広げて縛られ、俯せの姿勢で水平に吊り上げられた女体は、折れんばかりに腰を突き出した逆海老の体位で宙に浮いたままで秘肉を玩弄される。後ろ手の亀甲縛りにされて胸乳を絞り出された体が仰向けに横たえられ、胸の上にまたがった絹江の秘唇で敏感な乳首を擦りあげられ性感を煽られる。ミイラ縛りと称して直立の姿勢に螺旋状に黒縄を巻き締められた霞は、俯せに床に転がされ、尻に鞭を叩き込まれつつ芋虫のように床を這わされる。緊縛のミイラは縄を解かれることもなくベッドに放置され、男から口移しに食事を与えられる汚辱の飼育生活に馴らされていく。女体に食い込む縄で官能を刺激され続ける幽閉の日々の果てに、乙女の肉に秘められていたマゾの性癖が次々と開花していった。
 霞と絹江は、向かい合わせに体を密着させたまま濡れた縄できつく縛られ、秘肉に淫薬のカプセルを押し込まれたうえ体を一つにくくり合わされる。地下室の空調が二つの女体に温風を浴びせかけると、乾燥して引き締まる繩と体内の媚薬とが、外と内から女肉を責めあげ官能を炙りたてる。縛られたまま床に転がった叔母と姪は、互いの唇を吸い合って情欲に溺れ込み、うつろな肉腔に男の肉を求めて哀訴の喘ぎを噴く。愛欲の縄に絡めとられてマゾへと堕ちきった二人の美女の痴態が、地下室で延々と繰り広げられていくのだった。

書籍

単行本未刊
【典拠】S&Mフロンティア 1975年3月号

掲載誌

S&Mフロンティア 1975(昭和50)年3月号 p. 94-114 愛縄物語 絵・吉岡信 確認済

単行本未収録作品

本作は単行本未収録作品であり、現在のところ初出の掲載誌「S&Mフロンティア 1975年3月号」でしか読むことができない。

掲載誌ではタイトルに添えて次のような紹介文が見られる。
マゾ女の弱さを知った男は強い! ありとあらゆる手を尽くして調教し、マゾ女に仕上げるのも愉しみだ! 新しい責め手の数々!

ストーリーは、知ってはならない秘密(夫婦の緊縛調教)を覗き見た乙女が巻き添えとなって監禁されるという展開をとっており、童話の『青ひげ』を連想させる。
罠を仕掛ける男の名が蒼(そう)というところからも、同作を意識していると想像したくなるが、これを直接にうかがわせる記述は作中には存在しない。

若妻の調教場面で幕を開けるものの、主たる標的は姪の処女のほうであり、調教済みの妻は後半では夫の助手に近い役回りもつとめる。
バレリーナ志願の処女は芸能界進出の夢を直前で断たれて地下室に長期監禁される運命となる。題名の『愛縄物語』からは予想しにくいダーク寄りの作品であった。

責めの特色

バレエの経験のある女性が「土」の字に開脚磔にされたまま犯される展開は、同じものが『蟻地獄』(大高美花)に見られる。
本作の雑誌掲載が1975年、『蟻地獄』が1983年(「別冊S&Mスナイパー」誌)であるから、本作のほうが元アイデアかもしれない。

 長編 『蟻地獄』

乳首に鈴をぶら下げるアイデアは、『砕かれた聖夜燭』(良子)・『飼育』(稲垣真紀)・『レイプ請負人』(影山美鳥)などに登場する。
いずれの作品も本作より後である。

 短編 『砕かれた聖夜燭』
 長編 『飼育』
 長編 『レイプ請負人』

山芋の汁を秘所に塗って掻痒感で苦しめる責めは、『美肉、いただきます』(玲奈)に見られる。これも本作のほうが先である。

 短編 『美肉、いただきます』

他作品で使われるアイデアが本作にすでに現れていること、そして1975年という時期を考えると、「新しい責め手の数々!」という惹句も、あながち誇張ではないといえよう。

※本作の紹介にあたり、掲載誌の閲覧について「佑子」様に便宜をはかっていただきました。記して感謝いたします。

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