淫の妄執

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淫の妄執

いんのもうしゅう
[短編] 以前振られた女に瓜二つの美貌をもつ人妻に出会い、男の鬱屈と妄執は捌け口を見出す。

 東京縁辺の駅前でバーを経営するかたわら都心のクラブでもバーテンダーを務めている大西治は、数年前に籠絡しそこなった清純な小嶋智恵子の面影をいまだ忘れられずにいた。愛人の湯浅みどりや妻とのセックスの倦怠を紛らわすために、たびたび想起していたその智恵子とそっくりの美貌をもった女が、あるとき偶然にも治の前に現れる。その人妻の三枝美智子と親交を深めていくなかで淫らな妄執を深めた治は、やがて美智子の弱味を探り出して脅迫し嗜虐的なプレイに引きずりこむ。秘密を守るために卑劣な脅迫に屈した人妻は、むごいSMプレイにかけられて熟れた美肉を貪られる。自分から逃げた女にそっくりの美女を苛烈な肛虐にかけながら、治は鬱積してきた淫らな妄執を心おきなく満たしていった。

女性キャラ

三枝 美智子 (さえぐさ みちこ)
人妻
33歳

治と同じ町に住む人妻。若い頃にミス新潟になった。夫はインテリアデザイナー。小学一年生の息子がいる。酔いつぶれると記憶がなくなる。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印
湯浅 みどり (ゆあさ みどり)
その他
28歳

バー「オペロン」のママで治の愛人。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印

場面

美智子 みどり
【001】憧れの美女の面影 [ 1 ] 美智子 みどり
【002】妄想の中の美女 [ 2 ] 美智子 みどり
【003】人妻籠絡の糸口 [ 3 ] 美智子 みどり
【004】奔騰する嗜虐欲 [ 4 ] 美智子 みどり
【005】人妻の窮屈な後門 [ 5 ] 美智子 みどり

あらすじ

【001】憧れの美女の面影 [ 1 ]
偶然にも出会った女の客は、数年前に関係が途絶えた美女とそっくりの容貌をしていた。
 都心から離れた町の団地に暮らし駅前でバー「オペロン」を経営している大西治は、夜九時に自分の店を退いたあとは六本木のクラブ兼スナック「マドモアゼル」に働きに出て、深夜過ぎまで忙しく立ち働くという生活を送っていた。高校時代のボクシングの経験から身のこなしが機敏で話術と商才にも恵まれている長身の治は、水商売の世界にうまく適応して女にも不自由しない日々を過ごす。団地の自宅に妻と娘がいる以外に、治は「オペロン」のママの湯浅みどりとも愛人関係にあり、そのかたわら六本木のホステスたちとも気ままに付き合っていた。ある日、自分の店にいた治のところに同じ繁華街でバーを開いている牧村が訪れるが、その牧村が伴ってきた女性客の美貌に治は目を奪われる。数年前に一時的に関わって今でも未練を残している小嶋智恵子と、その女性客がそっくりだったからである。三枝美智子と名乗るその美女は、ミスコンテストにも出場した経験のある美貌をもちながら、すでに人妻となっていた。憧れの智恵子と似た女性と思いがけず知り合ったことで治は心を乱される。

【002】妄想の中の美女 [ 2 ]
妄執に憑かれた男は、愛人の女体に憧れの美女の裸体を投影して激しい欲望に灼かれる。
 小嶋智恵子は、治が数年前に六本木のディスコで知り合い、一度食事を共にしただけで二度と会うことができずに終わった美女であった。聖心女子大の学生だった智恵子は遊び慣れた治の雰囲気に警戒心を抱いたのか、その後再び治の前に姿を見せることはなかったのである。面食いの治はセックスの最中に女に飽きてくると好みの女性の顔を思い浮かべて興奮を甦らせる性癖があったが、小嶋智恵子の知的な美貌は今でもしばしばその用に供されて治の欲情を刺激する役目を果たしていた。智恵子そっくりの美貌に加えて人妻の色気をも備えた三枝美智子の存在は、治のその想像に現実感を与えて治を惑乱させる。美智子に会った日の仕事が終わっても帰宅する気になれなかった治は、愛人のみどりの部屋に転がり込んで愛戯にふける。裸になったみどりの素肌にイチゴジャムを垂らして舌で舐め取っていく治は、何も知らぬままなぶられて昂ぶっていくみどりをよそに、空想のなかで三枝美智子の裸体を追い求めていた。

【003】人妻籠絡の糸口 [ 3 ]
美人妻の弱味につけいるきっかけは思いがけず生まれた。爛漫な人妻に淫の奸計が迫る。
 一週間後の夕方、治は町で美智子が小学一年生の息子を連れているところに出会い、雑談するうちに美智子の夫が治と面識があると告げられて戸惑う。後日、美智子とともに店に来た夫のインテリアデザイナーの三枝は、かつて治の店の内装を手がけたという思いがけない因縁をもっていた。美智子との知遇が深まったことを喜ぶいっぽう、夫の存在のためにかえって美智子を口説く方途が閉ざされたことに焦れていた治は、牧村からすでに美智子と不倫関係にあることを聞かされて驚く。麻雀好きのうえ酒を飲むと記憶を失う体質の美智子は、何度か牧村と遊興するうちに肉体関係をもつようになり、今では夫に隠れて牧村と逢い引きを重ねているのだという。治は牧村に頼みこんで、ラブホテルでの美智子の全裸写真を手に入れると、憧れの美女を脅迫する企みをめぐらせる。美智子の肉体への不評を牧村から聞かされても治の欲望は衰えず、美しい人妻を屈服させ跪かせる嗜虐的な妄想に激しく昂ぶるのだった。

【004】奔騰する嗜虐欲 [ 4 ]
ついに手に入れた美人妻の肉体に嗜虐に駆られた男の責めが降りかかり絶叫を絞り取る。
 治は美智子を喫茶店に呼び出すと、ラブホテルで撮られた美智子の全裸写真を見せつけながら肉体を要求する。致命的な弱味を握られた美智子は蒼白となったまま、為すすべもなく逢い引きの日時を指定される。美女を追いつめた征服の快感に駆られるように、治はそれから数日にわたって妻やみどりを相手に放埓な情交の日々を重ねた。約束の土曜日になると治は美智子を六本木のSMホテルに連れ込む。部屋に立ち並ぶ拷問具に怯える美智子は治の命令を拒むすべもなく清楚な衣服を脱がされ十字架に磔にされる。治は美智子の片脚を吊り上げて股間を剥き出しにさせ、繊毛をたたえた秘肉の姿を写真に収める。美智子の唇を奪いつつ立ったまま媚肉を貫いた治は、火のついた蝋燭で美智子の固縛された腕を焙って苦悶する人妻の表情を楽しむ。乳首を炎で焙られて恐怖と苦痛に絶叫する美智子の美貌に治はますます昂ぶり、美しい人妻の肉を荒々しく貪っていく。

【005】人妻の窮屈な後門 [ 5 ]
生贄の苦悶はさらなる昂ぶりを呼び、人妻の尻を侵犯する苛烈な凌辱をもたらしていく。
 小嶋智恵子とそっくりの美女に対してこれほどまでに嗜虐をそそられるのはなぜなのか、治は自分でもわからないながら責めを繰り出していく。脅迫され精神的に追い込まれる美智子の苦悶にかつてない昂ぶりを覚える理由は、先日、六本木の勤務先で客として知り合ったポルノ小説家・蘭光生の影響もあるようであった。美智子の体内に精を放った治は、作家の嗜好に影響されるまま初めて使うイチジク浣腸を取りだす。あまりのことに泣き叫んで哀願する美智子は容赦なく浣腸され、便意に悶えながら、部屋の隅に備えられた丸見えの便座を見せつけられて絶句する。十字架から下ろされた美智子は部屋の中央を向くように便座にしゃがまされ、醜悪な排泄を遂げる姿の一部始終を写真に撮られる。尻を清められた美智子は婦人科の診察台に乗せられ、両手と胴体に加えて下肢もM字に固定される。アヌスにクリームを塗りこめられた美智子は肛姦の恐怖に怯えながら治の怒張に口を使わされた後、未開のアヌスを貫かれて苦悶に美貌を歪めつつのたうち回る。哀れな人妻の表情と肉体を楽しみながら、治は再び女体の奥に精を弾けさせていった。

書籍

フランス書院『哀奴』版 [1988]
典拠
哀奴 「淫の妄執」

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