牝犬への扉

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牝犬への扉

めすいぬへのとびら
[短編] 指導教授の自宅には、処女から牝犬へと生まれ変わる堕落の扉の入口が口を開けていた。

 女子大の異常心理学のゼミナールに所属し卒業論文の提出を控えていた三人の女子大生は、指導教授である榊原秀紀の自宅に卒論指導を兼ねて招かれる。理知的な柴山英津子や奥手でおとなしい斎川聖実にもまして、陽気な関根詳子がことのほか招待を喜んだのは、二年前に榊原教授と結婚した親友の榊原美雪と再会できる期待からでもあった。教授の自宅を訪れた三人の処女学生は人妻となった美雪の艶やかな成熟ぶりに目を瞠るが、その変貌の秘密には思いも至らない。実験室と称する密室に誘い込まれた女子大生たちは出口をふさがれ、獰猛な猟犬に脅されながら恥辱の洗礼を与えられていく。裸に剥かれた互いの女体を縛り鞭打つ倒錯の性戯を強いられて、未経験な処女の裡に異常な性の興奮が目覚める。サディズムとマゾヒズムが一体となった妖しい淫楽に精神を蝕まれ、三人の処女学生は牝犬へと生まれ変わっていった。

女性キャラ

榊原 美雪 (さかきばら みゆき)
人妻
21~22歳

榊原教授の新妻。大学二年のときに結婚して退学した。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印
柴山 英津子 (しばやま えつこ)
女子大生
21~22歳

大学四年、榊原教授のゼミ生。理知的、縁なしの眼鏡をかける。ウェーブのかかった栗毛色の髪。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印
関根 詳子 (せきね しょうこ)
女子大生
21~22歳

大学四年、榊原教授のゼミ生。結婚前の美雪の親友。色は浅黒く、彫りの深い顔だち。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印
斎川 聖実 (さいかわ きよみ)
女子大生
21~22歳

大学四年、榊原教授のゼミ生。淑やかでつつましい。
処女 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人
剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印

場面

美雪 英津子 詳子 聖実
【001】卒論指導の招待 [ 1 ] 美雪 英津子 詳子 聖実
【002】自宅実験室の扉 [ 2 ] 美雪 英津子 詳子 聖実
【003】若妻の変貌の秘密 [ 3 ] 美雪 英津子 詳子 聖実
【004】サディズム実践講義 [ 4 ] 美雪 英津子 詳子 聖実
【005】女体責めの魔味 [ 5 ] 美雪 英津子 詳子 聖実
【006】被虐に目覚める処女 [ 6 ] 美雪 英津子 詳子 聖実

あらすじ

【001】卒論指導の招待 [ 1 ]
卒業論文の提出を控えた三人の女子大生は指導と称して心理学教授の自宅に招待される。
 清心女子学院大学の榊原秀紀教授が講じる異常心理学のゼミナールには、卒論の締め切りを一か月後に控えた三人の四年生が所属していた。眼鏡をかけた理知的な雰囲気の柴山英津子、彫りの深い顔だちの関根詳子、淑やかでつつましい斎川聖実。心理学を専攻し、サディズムとマゾヒズムを研究しているそれぞれに個性的な三人の美人女子学生は、ある日のゼミで執筆中の卒論を教授から酷評されて動揺する。しかし論文の改善指導のため教授の自宅に招かれることになると、三人は安堵するとともに、教授の新妻に会える嬉しさに歓声をあげる。榊原教授と結婚した美雪はかつて三人の同級生であり、大学二年の時に教授と結婚して退学してからは新妻として教授を支えていたのである。三人は美雪との再会を期待して土曜の夕方の訪問を心待ちにするが、美しい女子大生たちを自宅に招き寄せた榊原教授が別の期待にうち顫えているとは知るよしもなかった。

【002】自宅実験室の扉 [ 2 ]
教授の自宅に招かれた女子大生たちは、導かれるまま出口のない実験室への扉をくぐる。
 教授の自宅を訪れた三人の女子大生は、授業中とは一転して打ち解けた態度の榊原と和服姿の美雪に出迎えられる。美雪は結婚してから二年の間に人妻らしい清楚な美しさを身にまとい、かつて一番の親友だった関根詳子をも唖然とさせる。短時日でただごとでない色気を身につけた美雪の変貌ぶりに異様なものさえ感じ始めた詳子は、その心の裡をも榊原教授に見抜かれていることには気づかない。榊原は女子学生たちの卒論の欠点を的確に指摘して三人を感服させる。ほどなく日が暮れると、女子学生たちは美雪の手になる夕食でもてなされ、高級ワインの心地よい酔いに満たされていく。食後の歓談の席に、榊原教授が飼っている黒いドーベルマンが引き入れられて客たちをたじろがせる。卒論指導の続きと称して階上にある実験室に導かれた三人の女子大生は、犬も同行して入ったその部屋のドアに、外に出るための把手がついていないことには気づかなかった。三人の知的な女子大生を牝犬へと生まれ変わらせることになる地獄の扉が、こうして閉ざされたのである。

【003】若妻の変貌の秘密 [ 3 ]
密室で明かされる嗜虐性愛の奥義。かつて親友だった若妻が妖艶な肉体美をさらけだす。
 三人が導き入れられた実験室は、緋色で統一された妖しくも豪勢な防音の部屋であった。榊原教授は電動装置を操作して壁面をスクリーンに変えると、女子学生たちの弱点を指摘すると称して8ミリ映画を上映し始めるが、それは北欧製のカラーのポルノ映画であった。広い密室でベッドに縛りつけられた裸の外人の少女を、貴族の格好をした男が容赦なく鞭打つ。仰向けに曝された白い素肌に鞭痕を刻まれながら、苦痛の叫びをやがて演技でなく快楽の呻きに変えていく美少女の姿は、典型的な苦痛嗜愛の事例にほかならなかった。異常心理の講義とは知りつつも羞恥を抑えきれない女子学生たちの前で、画面の中の少女は男に犯されて嬌声を噴きあげる。榊原教授によれば、サディズムとマゾヒズムの実体験が欠如していることこそが三人の女子学生の論文に不足している要素であった。教授の宣告とともに美雪が部屋に招き入れられ、全裸の肢体を革の拘束具で締めあげられた淫靡な姿を現す。驚愕する友人たちの前で夫の足元に跪いた美雪は、被虐性愛こそが妖艶な美しさの秘密だったことを告げる。部屋に出口がないことにようやく気づいた女子大生たちは、獰猛なドーベルマンに威圧されて逃れるすべもない。美雪を縛りあげるよう命じられて拒んだ詳子は、ドーベルマンのレックスに襲いかかられ、ストッキングを噛み切られて恐怖に屈服する。抵抗を諦めた詳子は命じられるまま美雪の両手を革ベルトで後ろ手に拘束する。かつての親友の美しい全裸をむごたらしい革具で拘束していくことに妖しい興奮を煽られて、詳子は榊原が仕組んだ異常性欲の罠に堕ち始めた。

【004】サディズム実践講義 [ 4 ]
獰猛な猟犬に脅かされて友人を剥いていく理知的な処女の胸中で嗜虐の欲望が目覚める。
 詳子が嗜虐性欲をきざし始めたのを見届けた榊原は、木綿のロープを持ち出すと脅える英津子に聖実を縛るよう命じる。激しく拒絶した英津子もドーベルマンをけしかけられる恐怖には勝てず、慄えながら聖実の服に手をかける。恐怖に逃げ出そうとした聖実はレックスに飛びかかられて床に引きずり倒され、英津子の手でスカートとパンストを脱がし取られる。教授の前に立ち上がらされた聖実はブラウスとスリップを剥がれ、ブラジャーをはずし取られて美しい乳房をさらけ出す。内気に羞じらう同級生をじわじわと脱がせていく倒錯的な経験は、英津子の胸中にもサディズムを目覚めさせていく。聖実は英津子の手で後ろ手に縛られ、乳房の上下を縄に巻き締められた惨めな裸体を曳き縄につながれて羞恥にうなだれる。パンティの尻を縄尻でしばかれて屈辱と苦痛の悲鳴をあげる聖実は、英津子の手で最後の一枚も脱がされ、全裸緊縛の恥にまみれる。

【005】女体責めの魔味 [ 5 ]
教授の指導のもと繰り広げられる嗜虐の儀式に、処女学生たちは倒錯の快楽に溺れ込む。
 サドの役割を与えられた詳子と英津子はブラジャーとパンティだけの姿となって、それぞれの相手を責めるよう促される。革の拘束具をはずされ、壁の金輪に両手を吊られて立たされた美雪は、詳子の振るう鞭に乳房を打ちたたかれて苦悶の悲鳴を噴く。榊原は詳子と協力して、いやがる美雪の下肢を力ずくで開かせていく。ぐるぐる巻きにされて床に転がされた聖実とともにその光景を眺めていた英津子は、榊原に命じられて張形を手に取ると、美雪の唇に押しこんで淫具を湿らせたうえで、それを新妻の割り裂かれた秘肉に押しこむ。淫らな道具に責められ絶頂に追い上げられていく新妻の痴態に、英津子と詳子は嗜虐の快感に覚えて昂ぶり、いまだ知らぬ倒錯性欲を初めて経験するのだった。

【006】被虐に目覚める処女 [ 6 ]
嗜虐と被虐が混淆する乱れた性宴のさなかに、三人の女子学生は理性を喪失していった。
 美雪が吊りから下ろされて詳子を責める許可を与えられると、詳子は、冷酷さを剥き出しにした親友の態度に怯えてむなしく許しを乞う。脅されるまま下着をはずして全裸を曝した詳子は、高慢な女王様となった美雪の足元に四つん這いで這わされる。いっぽう淫具を手にしたままの英津子は榊原の指示に従って、聖実の足首を床の鉄輪に縛りつけて仰向けの大股開きに開かせる。泣き叫ぶ聖実の股間に淫具を当てがった英津子は、残酷な道具で処女の肉を引き裂いていく快感にうち顫えながら、級友の美体を貪るようにいたぶる。同性の手で責められる聖実もまた被虐の官能を目覚めさせられて、悲鳴を啼泣に変えていく。詳子は四つん這いのまま美雪の足を舐めさせられた後、髪を掴んで引きずられ、床に寝転んで怒張を曝した榊原の股間に押し伏せられる。逞しい怒張をしゃぶらされる詳子はサディズムからマゾヒズムへと強制的に転換させられる異様な快美に惑乱し、やがて背後から犯されると凌辱される悦びにのたうちまわる。激烈な肉欲の渦中でアヌスをも犯された詳子は、美雪に唇を吸われながら、激しい絶頂へと昇りつめていく。心理学を学んできた三人の知的な女子大生は、こうして研究の総仕上げとしてサディズムとマゾヒズムを実地に経験させられ、牝犬へと生まれ変わっていった。

書籍

マドンナメイト『蘭光生の凌辱』版 [1998]
蘭光生の凌辱 「牝犬への扉」
マドンナメイト『新妻を狩れ』版 [1987]
新妻を狩れ 「牝犬への扉」
サラブックス『新妻を狩れ』版 [1984]
典拠
新妻を狩れ 「牝犬への扉」

掲載誌

SMファン 1979(昭和54)年2月号 牝犬への扉 絵・秋吉巒 未確認

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