ぜっきょうするおんな
[短編] 人身売買されると信じ込まされたマゾ女は絶望の絶叫を噴きつつ激しい悦楽に悶絶する。
馴れ合いではない本物のSM調教に憧れながら長年その願いを叶えることができずにいた「おれ」は、旧友のはからいによって格好の生贄を手に入れる。精神的にマゾの嗜癖をもつ生真面目なOLの香が、緊縛モデルに応募したことで人身売買組織に売られたと信じ込まされて、調教師に扮するおれの責めを受けるという状況が作られたのだ。目隠しをされた女は奴隷にされると信じきったまま見知らぬ男に鞭と蝋燭の責めを受け、恐怖と絶望に絶叫しながら被虐の悦楽にのたうち回る。外国に売られる地獄の運命を言い聞かされ、哀訴と号泣を放って悶え狂う女の体に、容赦のない責めが降りかかり、マゾの肉欲を煽りたてていく。激情の嵐に翻弄された女は絶叫を繰りかえしながら、裸体を痙攣させて失禁の痴態までさらけ出すのだった。
| 香 (かおる) | |
|---|---|
| OL 20代前半 |
緊縛モデルを志願してきたOL。身長百七十センチで胸は小さい。精神的にマゾ。 処女 母 娘 姉 妹 従姉妹 伯叔母 近親 勝気 内気 異人 剥衣 撮影 恥毛 排泄 肉欲 膣交 淫具 菊門 拘束 射精 口唇 因縁 打擲 強要 虐待 刻印 |
| 香 | ||
| 【001】念願のマゾ女 | [ 1 ] | 香 |
| 【002】何も知らぬ生贄 | [ 2 ] | 香 |
| 【003】恐怖の奴隷調教 | [ 3 ] | 香 |
| 【004】被虐に昂ぶる女体 | [ 4 ] | 香 |
| 【005】絶望に絶叫する女 | [ 5 ] | 香 |
【001】念願のマゾ女 [ 1 ]
公言を憚られるSM趣味を満たされずにいた男のもとに、旧友から思わぬ朗報が届いた。
音楽系の大学を出て楽譜屋として働く三十五歳の「おれ」は、数年前に離婚してからは気ままな独身生活を送り、女にも不自由しない優雅な生活を楽しんでいた。珍しく早めに就寝したある夜、おれは深夜の二時すぎに旧友の青田からの電話に眠りを破られる。高校時代からの親友で今はSM雑誌の編集長となった青田は、かつておれが何気なく洩らしたSMプレイ願望のことを忘れず、うってつけの女を見つけたと知らせてきたのだった。SM緊縛のモデルとして青田と知り合ったその女は、容貌こそおれの好みではないものの、被虐的な状況に興奮するという理想的な嗜好の持ち主であった。明日の縛りの撮影のためにその女と飲んでいたという青田は、おれの長年の欲望を叶えるために一計を案じ、おれは喜び勇んでその企みに乗った。
【002】何も知らぬ生贄 [ 2 ]
意識のないまま運び込まれた女は全裸に拘束をほどこされて、嗜虐の時の始まりを待つ。
深酒して酔いつぶれた女を自宅に泊めると偽っておれの部屋に運び込むというのが青田の企みであった。青田に騙されて奴隷売買人の部屋に誘拐されたと思い込んだ女を、おれはサディストとして思う存分にSMプレイにかけることができるのだ。青田は何も知らぬ女をおれの部屋に運び込み、泥酔した女を下着姿でベッドに横たえて立ち去る。長年の念願を実現できたおれは、好みでないはずの大柄で痩せ気味の女の肢体にも意外な情欲を掻き立てられる。おれはブラジャーをはずした女の両手を後ろ手に縛って目隠しをほどこし、パンティを脱がして生贄を全裸に剥きあげる。
【003】恐怖の奴隷調教 [ 3 ]
SM奴隷にされると信じ込まされた女の素肌に鞭と熱蝋が弾け、凄惨な絶叫を絞り取る。
おれは女の脚を開かせてベッドの両端に縛りつけ、仰向けの人の字に拘束する。後ろ手拘束の苦痛でようやく目覚め始めてきた女は、乳房を鞭でしばかれて絶叫とともに一気に覚醒する。混乱から立ち直れないまま素肌に鞭を這わされて叫びたてる女の悲鳴は、防音の行き届いたおれの部屋から洩れることはない。青田によって人身売買組織に売られたと聞かされた女は、自分の運命をまだ信じられないながらも、未知の男の存在と秘肉をなぶりまわす鞭の動きに恐怖をつのらせる。調教師になりきったおれが女の乳房を鞭打ち、秘肉に鞭の柄を抉りこませると、マゾの本性を煽られた女は絶叫を噴いて暴れまくる。蝋燭責めを予告された女は、肌の弱い体質を訴えて泣き叫ぶのも構わず胸と腹に熱蝋を垂らされて凄惨な悲鳴を噴く。
【004】被虐に昂ぶる女体 [ 4 ]
マゾの肉体は残酷な扱いを受けるほどに昂ぶって、淫らな痙攣とともに性の悦楽を貪る。
顔に蝋を垂らされると予告されて泣き叫んでいやがった女は、その代償として股間を熱蝋で灼かれ、絶叫をあげてベッドの上を跳ね躍る。本物の加虐を受けて激しく昂ぶる女の体を、おれは荒々しく犯して強靭な抽送で責めあげる。のたうち回って快楽をきわめた女は、腹の上に精をぶちまけられると衝撃に全身を痙攣させて伸びきる。おれは繭型の電動バイブを女の秘肉に押し込み、痙攣する女体を振動でさらに責めあげる。繰り返し昇りつめて悶え狂う女の姿に嗜虐欲を煽られたおれが、跳ねまわる女の体の上に冷えたビールを注ぎかけると、その痛烈な刺激に衝撃を受けた女はさらに絶叫を噴いてのたうつ。
【005】絶望に絶叫する女 [ 5 ]
奴隷として売られる運命を信じ込んだ女は絶望に悶え狂い、凄惨な被虐の苦悶を演じる。
おれは香(かおる)という女の名前を聞き出すと、女のマゾ性を精神的に責めあげていく。SM奴隷に仕立てられて外国に売り飛ばされる運命が嘘でも冗談でもないと信じ込まされ、女体の急所を残酷にいびられた香は、恐怖に慄え上がって号泣を弾けさせる。大声を張りあげて泣きわめいても誰ひとり助けにこないという状況の異常さが、香の不安を裏付けてさらに恐慌を煽っていく。恐怖の極限で再びバイブの振動を入れられた香は絶叫とともに小便を洩らす。おれはバイブを埋めこんだままの香の秘肉を犯して、泣き叫ぶ女の体内に激しく射精した。酔いも醒めきって泣きじゃくる香は、しばしの休息ののち両足をひとつに縛り直されてベッドから担ぎ上げられ、別室のピアノの上に横たえられる。目隠しで様子もわからぬまま板の冷たい感触に怯える香は、生贄の儀式に捧げられる想像を煽られて慄えあがる。俯せにされ、尻にカッターで名前を刻むことを予告された香は、心底からの悲鳴を噴き上げて泣きわめく。おれが凍らせたアイスピックの尖端で尻をなぞり上げていくと、刃物で刻まれていると信じきった香は絶叫と号泣を放ちながら失神する。マゾの本性を隠した生真面目なOLが、SM奴隷にされると信じ込まされたまま残忍な凌辱を受け続ける地獄の時間は、まだあと二日も残っていた。
| フランス書院『哀奴』版 [1988] | |
|---|---|
| 典拠 哀奴 「絶叫する女」 |
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