ちぐさ文学館

場面
滅びのとき [ 30-6 ]

<48>滅びのとき
『奴隷牧場』 <<前へ 次へ>>
 一人残った涼子の体を総統は浴室で手ずから清める。両手吊りに曝されながら、死を観念して蒼白く冴えわたる美少女の裸身。総統はベッドに大の字に縛りつけた涼子に催淫酒を飲ませて最後の情欲の炎を掻き立たせていく。潤わされた秘肉を総統の怒張で貫かれて歓喜の極みへと追い上げられていく涼子。いまわの際の痙攣におののく涼子はかぼそい喉を総統に締め上げられ、激しい断末魔の収縮を総統の怒張に伝えつつ最後の精を浴びて息絶える。奴隷少女の美しい遺体の傍らで、総統もまた毒をあおって命を絶った。
 革命側との和平交渉にのぞんだ貴族評議会は、総統とその愛妾たちにすべての罪を着せることを決定し、死体となった総統とマキ、節子、涼子、伸也を引き回したうえ公開斬首させる。罵倒する群衆から汚物を投げつけられながら市中を引き回された五人の全裸の遺体は、広場の斬首台で声もなく首を切り落とされて曝される。革命と血の粛清に明け暮れる頽廃した海底都市が、巨大地震により滅亡したのはその十三年後であった。
 
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 シチュエーション:-

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