兵馬の申し出を拒んだ久兵衛の前に小夜が引きずり出されて丸裸を後ろ手縛りにされ、いくとともに鴨居から吊られる。穢し抜かれ女に造り変えられた体を父の前に曝して羞じらう小夜に、兵馬は無理やり怒張を咥えさせる。父母の前で押し転がされて貫かれ、みだらな悦びの反応を返してしまう十六歳の少女。続いていくが、罵倒する久兵衛の前で兵馬の怒張を咥え、あぐらにまたがって貫かれながら絶頂を極めると、久兵衛は呆けて気が狂った。 当事者たちの死によって事件の真相は闇に葬られ、赤星・立花・水野・土岐の各家は取りつぶされた。ただ一人残った土岐兵馬は、座敷牢の住人となった久兵衛に代わって小夜といくとともに乱淫の日々を送る。だが、切支丹の呪いに毒されたかのような狂乱の夏を思い返しながら、兵馬はふと暗いもの想いに囚われるのであった。 |
|