仰向け人の字縛り - ちぐさ文学館

仰向け人の字縛り
佐々木葵	あおい	『姦虐ゲーム』 [04]	無理やりこじ開けられた長い下肢は、幅の狭いシングルベッドをほとんどまたぐような恰好になった。
塚本映子	えいこ	『卒業期』 [10]	それをこうやって股を拡げた足まで縛ったのは、弟の眼に女としての最後の羞恥までさらけ出すという辱めを映子に味わわせるためだった。
若宮公子	きみこ	『肉奴の盛宴』 [03]	が、一定の角度以上に拡かれた下肢はそのままズルズルと割られて、やがてダブルベッド幅いっぱいに、付け根の関節が脱臼するばかりの角度で拡げられてしまった。
八代久美	くみ	『姦虐ゲーム』 [31]	並んだベッドに同じ恰好に横たえられた母娘の裸形が、汗に光を吸って燃え上がっていた。
八代久美	くみ	『姦虐ゲーム』 [46]	マットレスの両端に縫いつけられた紐に足首を縛られ、満座の中でもうどこも隠すことはできないと覚ると、久美は剥き出しのマットレスに顔を捻じつけるようにして号泣しはじめた。
正田まり子	まりこ	『竜也無頼１』 [15]	スラリとかたちよく引き締まった下肢が大きくはだけた恰好でベッド幅いっぱいにピンと伸び切った。
高沢万里子	まりこ	『弄び』 [04]	もう逃げもかくれもできない姿を開け拡げているその腰に、クッションがさしこまれ、いやがうえにもさらけだされた。
竹中遥子	ようこ	『悪魔のバイブル』 [07]	両腕を後ろ手に縛られた上、いままた下肢まではだけて縛られては、羞ずかしい裸身を寸分隠すすべとてない。