岩倉はあらかじめ会談を約束してあった香枝の部屋に招き入れられる。さきに言い含められていた香枝の同室者が席をはずして香枝と二人きりになると、岩倉は伸々塾が都心の大手Kセミナーの傘下に入るよう熱心に説き伏せる。毅然として拒絶の意を表す香枝の凛とした美貌に魅せられながら、岩倉は恭平と英子の、そして恭平と奈保子のスキャンダルを握っていることを香枝にほのめかす。蒼白になった香枝の一瞬の隙をついて抱き寄せた岩倉は、屈服を迫って美人塾長を押し倒すが、暴れる香枝の脚で急所を蹴り上げられて思いを遂げることはできない。部屋から逃げ出す香枝の背中に向かって、岩倉はやがて来る伸々塾の転落を予告する呪詛を投げかける。