いつもお兄さまお兄さまといって無邪気だったあのみどりが、今、目の前に丸裸に剥かれたばかりか、手足を拘束されて破瓜の羞恥を環視の中にさらけ出しているとは、とうてい信じられなかった。
【翌晩】次の晩に英子が呼び出されたとき、居間では新入りの女を迎えるための準備が整えられていた。白い薄衣を着せられ眼隠しと猿轡をされた若い女が連れ込まれ、あらがいもがき抜く体を二本の柱の間に張り伸ばされ両手をつながれる。良家の子息のアイが、インポを克服するために若い恋人を無理やり館に送り込んだのだ。アイを含む五人の男たちが女を取り囲んで、恐怖と不安に呻き悶える処女の体から薄衣を剥ぎ取る。全裸をさらけ出された若い女は、猿轡をはずされた口から恋人のアイこと光男への哀訴の叫びをほとばしらせつつ、両脚も割り裂かれて柱の間に引きはだけられる。全身から汗を噴き出す裸身を光男に抱きすくめられ、うごめく尻に鞭を入れられて泣き叫ぶ女。怒張を遂げた光男に立ったまま貫かれ、苦痛の悲鳴をあげながら処女の身を貫かれていく女の眼隠しがはずされると、そこに現れたのは、大学に入ったばかりの一郎の妹・みどりの美貌であった。男たちの一人に加わっていた一郎は、今朝ゼミ旅行に発ったはずの妹が恋人の手でこの館に連れ込まれていたという真実を初めて知って驚愕にすくみあがり、盗み見ていた英子もまた痛ましさに胸を衝かれる。光男に激しく揺さぶられた果てに精を射込まれたみどりがぐったりと伸びきると、英子は命じられてみどりの下腹を剃毛させられる。秘裂をさらけ出して嗚咽する愛しい妹の裸形を凝視しながら、一郎の胸中には倒錯的な欲望が湧き上がってきていた。後ろ手に拘束されて正座させられたみどりに今後の運命を見せつけるように、英子は男たちの股間に跪いて怒張をしゃぶらされる。口淫奉仕を嫌悪するみどりを観念させるため、英子のアヌスに埋めこまれていた拡張器が引き抜かれ、四つん這いにされて口を使わされ続ける英子の尻に別の男がのしかかっていく。激痛に呻きのたうちながら尻を貫かれて苦悶する英子の傍らでは、鞭打ちに屈服したみどりが光男の怒張に口を使わされ、奴隷の日々の始まりを迎えていた。
シャトオで見た、みどりの全裸と、それが鞭打たれて苦悶するさまが今目の前にうなだれている姿とダブるのをどうしようもないのだ。
英子を画廊に残して行く当てもなく町をさまよっていた一郎は、折しも、妹のみどりが街で口説きにかかる男を振りきったところに出くわす。フィアンセの光男との関係に探りを入れられた機会に兄に相談をもちかけたみどりは、一郎のマンションに誘われ、光男に対する複雑な思いを打ち明ける。みどりの悩みの根源が薬指の鉛の指輪にあることを知っている一郎は抑制を解き放ち、みずからも指輪を見せつつ、驚愕し狼狽する妹に迫る。背徳の愛にわななきながらも、みどりは兄の誘惑にあらがうことができなくなろうとしていた。
兄の手で絶頂を極めさせられたみどりは、半ば失神したように為すがままだった。
その場へ帰ってきた英子は一郎から事情を聞かされ、みどりを痴戯に引きずり込むために加担させられる。玄関で全裸に剥かれ後ろ手に縛られた英子は、縄尻を取られてみどりの前に引き出され、羞じらいに悲鳴を上げる義妹の前で夫の股間に跪いて怒張をしゃぶらされる。一郎に追いつめられるまま服を剥かれて全裸にされたみどりは、肘掛け椅子に開脚縛りにされ、英子の手で唇と乳首と股間の秘肉にルージュを乗せられ淫靡な装飾をほどこされる。羞恥に泣きむせぶ妹は裸身を兄の手でなぶられながら淫らに絶頂を極めて失神する。夫婦の寝室に連れ込まれたみどりは床に正座させられて兄の怒張をしゃぶらされ、ベッドに仰向け開脚縛りにされて二人がかりでいたぶられる。快楽に呑まれて汗まみれにのたうつ妹の尻の穴に、一郎は容赦なく指を突き立てていくのだった。