ゆうべ元に失神するほど何回も昇りつめさせられて、そのやつれが孝子の表情に色濃く翳を落としている。
会員制の高級売春組織「シャトオ」――その女体オークションにかけるべき美しい女を誘惑・馴致して組織に差し出すことが、スレイブ・ハンター秋吉元の仕事であった。しかしこの夏に元の誘惑に落ちて組織に差し出されようとしていた清楚な女子大生・上城規子は、最高幹部会の身上調査により不許可の決定を下される。元の胸中では、最高の供物を拒絶された不満とともに、規子に対して感じ始めていた私的な恋慕の情が複雑に混じり合っていた。元の忿懣は、管轄している人妻娼婦・木戸孝子の不始末に対する懲罰へとはけ口を求める。孝子を呼び出して打擲した元は、客への口淫をいやがった罰として四つん這いにさせた孝子の尻を剥き上げ鞭で打ちのめす。鞭痕を尻に刻んで泣いて詫びる美人妻奴隷は全裸に引き剥かれ、椅子に掛けた元の怒張に跪いて口淫の奉仕を捧げる。女の隷属をまとってゆく孝子の裸身を見降ろしながら、規子の同じ奉仕姿を想像して昂ぶる元はハンターの分を超えた行為へと秘かな決意を固めていた。翌朝、規子の代わりに新たな生贄を探し出す必要に迫られた元に対して孝子が持ちかけたのは、夫の出張のあいだ同居している予備校生の義妹・絵美の存在であった。夫の不在中の外泊を怪しまれだした孝子は、小姑をも同じ境遇に陥れることで口をふさげると期待したのだ。バターを塗り込めた孝子の尻を貫いて激しく絶頂を極めさせた後、元は絵美が通う予備校へ偵察に向かう。ボーイフレンドに囲まれて溌溂とさざめく長髪の美少女の伸びやかな美貌に元が満足したことで、絵美の運命は決まった。
今しも孝子は全裸に剥かれた肉体に首輪をつけられ、それにつながる鎖を引かれて、四つん這いに床を這わされていた。
度重なる元からのラブレターを、規子は悔恨の念を抱きつつもきっぱりと拒絶する。ハンターの道を踏みはずした真摯な恋の残酷な結末に打ちひしがれた元は、近づくオークションのために絵美の調教の仕上げにのめり込んでいった。何も知らずにシャトオに連れ込まれた絵美は薬で眠らされて手術室の検診台に固定される。美少女は陰唇の包皮を切除され、剥き出しの肉芽に金環を嵌められて鎖で絞り上げられる奴隷の女体へと作り変えられる。変形させられたおのが体を見せつけられた絵美は、娼婦に堕ちた運命の無残さと元への愛情とにせめぎ合って悲嘆にくれる。元は部屋のマジックミラーのカーテンを引いて、隣室で中年男の客をとらされて四つん這いで犯されている孝子の姿を見せつける。嫂の浅ましい裸形に戦慄して身悶える絵美に、元は強引に口を使わせていく。
奇しくも規子の結婚式と同じ日の夜、運命の皮肉によりその身代わりとなった絵美がオークションに引き出される。肉芽を金環で絞り出された全裸を深紅の部屋の天井から吊り下げられて、好色な老人たちの晒しものにされた絵美は五十五万円で落札された。いっぽう、処女のままオークションに出される名門女子高生のショーが会員たちの注目を集める。屈託のない幸福な日常からテニスウエアのまま攫われてオークションの舞台に立ち縛りにされ、恐怖と恥辱に泣き悶えながら裸に剥かれていく美少女を三十万円で競り落としたのは、同じ高校の同学年の孫娘を持つ兵頭純之介であった。満座の中でパンティを剥き下げられ、全裸を厳しく緊縛されて凌辱の床へ連れ去られる美少女。元はオークションの成果に満足しながらも、その日に初夜を迎えたであろう規子のことが頭から離れないのだった。