のけぞらせたあごの裏から喉、襟元にかけて白く塗りたてられた襟白粉に汗の流れた筋がいくつもついている。
千尋への襲撃事件により木島の情欲を知った彦太郎は、病院の暗部を握る木島を解雇することもできぬまま懐柔のため木島を料亭に招く。千尋への不躾を神妙に詫びた木島は福永家の私邸に足を踏み入れないことを代償として福永病院事務長の地位を保証され、彦太郎からの饗応として芸者の梅香と二人で座敷に残される。肚を据えた木島は服を脱ぎだした梅香に対してSMプレイを切り出し、渋々ながら承諾した梅香の両手を帯紐で後ろ手に縛りあげる。剥き出しにした怒張を後ろ手に握らせつつ上方芸者の乳ぶさを揉みなぶった木島は、あらがい嫌がる梅香の体から長襦袢を引きむしって剥き身の裸身をさらけ出す。湯文字を解かれて丸裸にされた梅香は後ろ手の縛めをほどかれるのも束の間、手首と足首を左右別々に縛られて仰向けに転がされて破廉恥な姿態を曝す。屈辱に口惜し泣きをほとばしらせる美女の隠しようもない股間をまさぐりつつ、木島は梅香の秘肉とアヌスを指で抉りたて責めさいなむ。力を失って大きく拡げた股間の淫らに濡れそぼつあわいに木島の怒張をねじ込まれると、ベテラン芸者は腰を振りたててみじめな敗北の歔き声を噴き、熟れた女肉を痙攣させて絶頂を極める。白い腹を喘がせて伸びきった梅香は疲弊した体を引きずり起こされ、木島に強いられるまま淫液で濡れそぼつ怒張を咥えしゃぶらされて、赤坂の一流芸者の誇りを完膚なきまでに踏みにじられる。梅香の苦悶の表情を見降ろす木島の胸中には、いまや高嶺の花となった福永家の若奥さま・千尋をいつか丸裸で同じ汚辱にのたうちまわらせて征服する光景が妄想となって去来していた。