ちぐさ文学館

シチュエーション
宙吊り (田渕 綾子)

爪先が床を離れるまで宙に吊られる。
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田渕 綾子 [ 女子大生 / 19歳 / 長期監禁型 ] - 『淫檻』<06>綾子への復讐
 父に恨みを持つ男に騙されて連れ込まれた地下室で、天井から吊られ全裸に剥かれた上で鞭打たれる。
   猛夫は罠に落ちた雌豹のようにあばれまわる綾子の両手首を前縛りにして、チェーンブロックの下に引きずって行った。
「やめてッ……いやよッ」
 キリキリ吊りあげられていきながら、綾子はなおも暴れまくる。が、やがて悶える爪先が床を離れると悪態は悲鳴に変わった。
 爪先は床を離れ、頭上の手は天井すれすれにまでなった。鎖がキシキシきしみをあげて、綾子が身をよじるたびにクルクルまわる。
(…中略…)
 綾子はあぶら汗に肌をネットリ光らせて、息絶えたもののように首を垂れてゆっくり揺れている。
「……おねがい……腕が、もげちゃう……」
 弱々しい声で訴えた。
 訴えながらも伸びきった体は鎖をきしませて、ゆっくりまわる。胸に腹に尻に太腿に走る赤い鞭痕が、所どころ血の玉を盛りあがらせ、汗ににじんでゆく。;『淫檻』 p. 132-133
 猛夫はその瞳に宿る屈服の光を確認してから、足もとに椅子を二脚、一メートルばかり離して置いた。
「この椅子に爪先を置くんだ」
 綾子はこわごわ椅子に眼をやった。そこに足を乗せれば、どんな具合に脚が開くかわかっても、もう耐えることはできなかった。
「ああ……」

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