残酷さをつのらせる一宏の責めに耐えかねて由紀子は姿を消した。奴隷を失って忿懣にたぎる一宏は憂さ晴らしのため光夫を伴って郊外の海水浴場に赴く。海辺の密林の奥深くに打ち捨てられた廃屋で、全裸にした由紀子を木に磔にして銃撃する、もはやかなわぬ淫らな処刑遊戯を妄想しながら、一宏と光夫は実弾を放って鬱憤を晴らす。光夫にとってはそれはまた、一宏が美代子に対して抱いている情欲を諦めさせるための代償でもあった。その帰途、一宏は海に臨む傾斜地の邸宅を偵察して、新たな凌辱計画への手助けを光夫に求める。その邸宅・垣内家に住む一宏の悪友の猛は、美しい嫂の薫に欲望を抱いていた。猛は押し込み強盗を装って侵入するよう一宏に依頼し、強盗に強制されて嫂を犯させられるという狡猾な凌辱劇を仕組んだのだ。光夫は一宏の悪事に次々と巻き込まれていくことに危惧を覚えつつも、高級住宅地の若妻を凌辱する誘惑にあらがえなかった。 |
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