ちぐさ文学館

場面
復讐の檻の完成 [ 5-1 〜 5-2 ]

<11>復讐の檻の完成
『赫い蠍』 <<前へ 次へ>>
 以前のパトロンから買い与えられた眉子のマンションは、もともと二世帯用として、居間に設けられた扉を通じて左右対称の隣室へと通じていた。眉子はその隣室の賃借人を立ち退かせ家具を取り除いて、宏造の愛する女たちを辱め閉じ込めるための淫虐の檻を完成させる。宏造が通ってくる眉子の部屋のすぐ隣の殺風景な部屋で、宏造の妻と娘たちを全裸でのたうたせる背徳の空想に恍惚となる乙哉。囚われた剥き出しの女体を魂まで屈服させるための「別荘」と名づけたその牢獄で、乙哉と眉子は前祝いのプレイに興じる。がらんとした空間で従順に縛り上げられていく眉子の姿が、固いフローリングの上に全裸で正座させられて怒張を咥えさせられる生贄の女たちの被虐の姿を連想させて乙哉の興奮を誘う。乙哉は眉子に口を使わせ、床柱に立ち縛りにしていたぶったうえ立ったまま貫く。快楽に狂乱する眉子に絶頂を極めさせながら、乙哉は、生贄たちをこの牢獄に連れ込む一方で宏造の動きを封じるための策を、心中にめぐらせていた。
 大貫宏造に深い恨みを抱く者たちによる淫虐な復讐の罠はこうして生贄となる美しい女たちを待つばかりとなった。復讐劇の幕開けを飾る最初の標的は愛娘のひろみ。処女の潔癖を高慢な態度に隠していまだ屈服を知らない勝ち気な社長令嬢の肉体の上に、女の矜りを根こそぎにする辱めと飼育の鞭が振り下ろされる日が近づいていた。
 
眉子 人妻・愛人 30代後半 脅迫呼出型 処女 勝気
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ちぐさ文学館 - 赫い蠍 - <11>復讐の檻の完成
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