聡子とゆう子の姉妹は片親だった母の死を機に住み慣れた東京を離れ、北国に住む伯父の富島庄吉の家に身を寄せた。伯母亡き後の気詰まりな日々ののち、ほどなく短大を卒業した姉の聡子は東京に就職して、かつての住居だった東京の家に妹のゆう子と離れてひとり暮らしていた。
伯父の庄吉が商取引のため上京しているある春の日、高校生のゆう子は留守宅に二人きりで同居していた庄吉の息子・清に襲われて処女を奪われる。寝込みを襲われたゆう子は気づいたときにはネグリジェを剥き取られ、あらがいもむなしく強引に押し伏せられて悲痛な破瓜を遂げた。翌朝、起き出してきた清はショックに打ちのめされたまま朝食の準備をしているゆう子をふてぶてしく抱き寄せ、憤りに慄えながら懸命に反抗するゆう子の頬を打擲して屈服させる。泣いて哀訴するゆう子は清の寝室に引きずり込まれ、朝の光の中で丸裸にされて再び犯し抜かれる。家出を決意したゆう子は清が大学へ出かけた後を見はからって荷物をまとめ、電車で半日かかる東京の姉のもとへ向かう。夕方、東京に着いたゆう子からの電話を受けた聡子の声は、妹の不意の上京に驚きつつも奇妙にぎこちなかった。西荻窪のなつかしい家に赴いたゆう子を、上京中の伯父・庄吉が迎える。だが、案内されるまま奥の床の間に入ったゆう子が見たのは、悲痛な悲鳴をほとばしらせる姉の姿であった。