新宿のマンションに新居を定めた英子は、左手の薬指に嵌められた鉛の指輪がいつでも奴隷として他の男に引き渡される自分の運命を象徴していることに戦慄しながらも、週に一回ていどの夫の愛玩に物足りなさを感じてもいた。ある土曜の午後、夫とともにベルメールの版画展を見に行った英子は、館のメンバーの一人であった画廊の主人に指輪を見留められる。英子の哀願を無視して夫が立ち去った後、白髪の中年男の奴隷としてあとに残された英子は、下着姿にされてハイヒールをはかされベルメールのモチーフを再現させられる。命じられるまま全裸になってソファに上がり、秘肉をくつろげて男の眼に曝した英子は、男の股間に跪いて怒張をしゃぶりたて、惨めな奉仕に美貌を歪めながら恍惚の境に陥っていく。