太一は警察の前では忠実な下男を装い続け、その夜も熊を連れて河川敷に散歩に出る。二日前に理恵が自分の腰の上で見せた痴態を回想し、すでに穢されたであろう弓子の純潔を思って欲望に猛り立った太一は、情婦にしている十八歳の女子短大生・百合子の部屋を訪ねた。ひと月前に公園で一人でいるところに熊をけしかけられて脅され、太一に強姦されて処女を奪われた百合子は、太一を「お兄さま」と呼ぶ従順な女に変わっていた。全裸にされて縛られた美少女は、熊をけしかけると脅されて太一の怒張を咥えさせられ、健気な奉仕に励む。百合子を貫いて悶え泣きさせながら、太一の脳裏には、先日聞いた理恵のよがり歔きと、弓子が責められて絞り出すであろうすすり泣きの妄想とが、去来していた。