雪子が玲児の情婦に堕ちたきっかけは、母に隠れて秘かに観に行ったポルノ映画であった。八百屋お七の拷問と処刑を題材にした映画の広告に情感を揺さぶられた雪子は、逡巡のすえ、ある土曜日に校則を破り変装して映画館にもぐり込む。美少女のお七が磔刑の火炙りにされる蠱惑の映像に恍惚となった雪子は、股間を濡らした痴態をたまたま居合わせた玲児に知られ、弱味を握られるまま玲児の部屋に連れ込まれた。柱に後ろ手に縛られてすすり泣きながら裸に剥かれた雪子は、処女の高校生と見破られて羞恥と恐怖にすくみ上がりつつも、被虐の官能が身内に湧き上がってくるのをこらえきれない。立ち縛りの裸身を縄で厳重に縛り上げられて体じゅうをいたぶりまわされた雪子は、疼く女体を巧みな愛撫で炙りたてられて屈服し、すべての身上を白状させられる。脚を拡げて箒の柄に縛りつけられた女子高生は、わななく内股のあわいを玲児の指でなぶり上げられたあげく、玲児が剥き出しにした肉の槍で立ったまま貫かれていく。恐怖と汚辱に絶叫を噴きこぼしながら串刺しにされていく処女は、清らかな女体に無惨な処刑をほどこされるおのが運命に、言い知れぬ甘美な愉悦をも感じていたのだった。