由利子の母親で三十六歳の司紗代は、亡夫の友人だった実業家・佐野享平の愛人となっていた。交通事故で死んだ夫の葬儀の夜、最後まで好意を尽くして紗代のもとにとどまっていた佐野はふいに情欲を剥き出しにして喪服姿の未亡人に迫り、あらがう紗代を夫の骨箱の前に押し倒す。紗代は黒衣のまま下半身を剥き出しにされ、俯伏せに尻をもたげて後ろから貫かれて泣きむせぶ。一週間後、ふたたび現れた佐野によって全裸を立ち縛りにされて鞭打たれ、犯されながら悦びをきわめたとき、紗代の背徳と屈従の日々が始まった。その日もマンションに迎えられていた佐野は、やがて由利子をも情欲の毒牙にかけようとする邪悪な野心を押し隠しながら、紗代を湯文字一枚の裸にさせて後ろ手に縛り上げる。マンションに持ち込んである数々の責め具を見せつけながら、佐野は羞じらう紗代の湯文字を剥ぎ、いましめを解いた紗代の手足に鎖でつながれた革の手枷足枷を嵌める。四つん這いに這わされた紗代は鞭の柄を股間にこじ入れられ、垂れ下がる鞭の房で床を掃きながら、鎖を曳かれてみじめな姿で床へ引きずられていく。