英一には翌日から、自分が処女を奪った義妹との落ち着かない同居生活が始まる。破瓜の日以来平静を取りもどしたかのようだった安芸子は、那津子が風邪気味で寝ついているある夜ふけに英一を自室に呼び入れ、レズの罠にはまってから秘密クラブで処女を散らされるまでの一部始終を英一に打ち明けた。安芸子が曝された汚辱の試練の全貌を知って呆然となった英一は、義兄への愛を告白しながらすがりつく安芸子に誘惑されるかのようにベッドにもつれ込み、妻の妹との背徳の肉の交わりを遂げてしまう。真相になかば感づいていた安芸子は、あの時の男が英一だったことを確認して、驚愕する英一の前で婉然と微笑むのだった。
英一は安芸子を陥れた杏子の悪意を漠然と疑いながら、妻に隠れて義妹と背徳の愛欲を交わし合う甘美な生活に溺れ込んでゆく。