出品奴隷のひとりだったモデルのマリは、ひろみの取り巻きの一人であった。乙哉の口から破廉恥な行状がひろみに洩れるのを怖れて、夜半乙哉のもとに忍んできたマリは口封じのため乙哉に情交を許す。乙哉の腰にまたがって逞しい突き上げにのたうったマリは、乙哉のあぐらの上で激しい絶頂を極める。乙哉はひろみのレズ相手でもあったマリの口から、ひろみが男嫌いでまだ処女であることを知る。翌朝、他の男にひと晩じゅう嬲り尽くされた自分たちの奴隷と混浴を楽しんだ後で、月例会は果てた。
相姦の欲望を秘めた宏造、男嫌いのひろみ、娼婦に堕ちた登志子、眉子の怨念、そして狙われる罪なき母娘。秘書として垣間見ることになった数多の秘密が、大貫家の秩序の混沌への融解を、乙哉に予感させていた。