彼女の守護天使が、彼女を待ち受けている運命の前兆のようなものを彼女に示したのだろうか?
令嬢アリスに求婚を拒まれて復讐の怨念を心中深く秘め隠したイギリス紳士ジャックが奇妙な小部屋を備えたアパートを見つけたとき、二十三歳の令嬢に対する淫靡な凌辱計画が幕を開けた。アパートを借り上げたジャックは元精神病院の収容室として完全な防音と拘束具を備えたその部屋を周到に改造して拷問室に仕立て上げる。
本心を隠した平静な交際を続けるなか、昼食に招かれたアリスがジャックのアパートを訪れたある日、折しも降り出した激しい雷雨がジャックに絶好の機会を与える。雷鳴におびえて、促されるままに防音の「休憩室」に誘い込まれたアリスの背後で扉が閉ざされ、美しい令嬢は何も知らずに淫靡な罠に落ちた。
肌身に密着した布を剥ぎ取られると言う死ぬほどの羞ずかしさに、アリスは苦悶の叫びに白いのどをふるわせ、絶望的な激しさでロープを引くのだ。
何気なく訊ねたアリスに対し、小部屋に完全な防音をほどこした理由がアリスの凌辱であることをジャックは明かす。豹変したジャックの陋劣な言葉に耳を疑い、屈辱に憤るアリスは、すすんで身を任せるか暴力で凌辱されるかの選択を迫られて逆上するが、しばしの揉み合いの末に手首に紐を掛けられて天井の電気仕掛けに掛けられ、両手を頭上に吊られてしまう。ジャックはうなだれて凌辱の運命におののく令嬢のドレスの上から愛撫の手を這いまわらせて悲鳴と身悶えを絞り取る。激しい羞じらいと哀訴の悲鳴のなかで令嬢のドレスが一枚また一枚と剥かれ、正面に据えた鏡で乱れ姿を見せつけられつつ背後から体の前面をいたぶられたアリスは、太腿の奥にまで手をさし込まれて汚辱にぐったりと伸び切る。全裸に剥かれる運命を宣告され、すすんで裸になるよう求められても、あまりの羞恥にうつろな哀訴を繰り返すばかりのアリスは、半狂乱になって苦悶しながら、処女にとって死にもまさる全裸の屈辱に向かって、逃れることのできない剥衣の道を歩まされていく。最後に残ったシュミーズが肩紐をはずされて滑り落ちると、下腹の翳りまであらわな良家の令嬢の吊られた丸裸は、激しい羞恥に灼かれてがっくりとうなだれた。
真っ赤に燃え上がった頬、ひろがった鼻孔、半ば閉じた眼、喘ぎ波打つ胸、すべて処女の肌に加えられつつある冒涜にたいする激しい苦悶をあらわしている。
この先に待つ辱めの予感におののきながら吊られたままの美しい裸身をジャックの淫らな視線に曝して羞恥に身悶えるアリスは、ねぶり上げるような観賞のすえに下腹を覗き込まれて恥辱に鳥肌立つ。ジャックが服を脱いで曝した怒張を眼にして凌辱の恐怖に戦慄するアリスは、腰を抱えられて素肌に指を這わされながら、処女であることを白状させられる。ジャックはアリスの背後から手を回し腰を尻を太腿を撫でまわして、羞恥におののく令嬢の敏感な女体をなぶりながら、くすぐりに弱いアリスを弄ぶ残酷な責めの方法を思いついていた。処女の乳ぶさを掴み締められて極限の羞恥に喘ぎのたうつ美女は、腹から股間へと指をさしのべられ処女の秘奥へと指をさし込まれると、錯乱した悲鳴をあげてガックリと伸び切る。
一方、アリス自身は体を背中の柱にピッタリ押しつけて爪先立ち、悶え、のたうち、気狂いのようにいましめを引きながら、とりとめのない悲鳴をあげ続けていた。
ジャックはしばしの休息を与えたアリスを傍らの柱に押しつけ、後ろ手にした手首と足首を固定して立ち縛りにする。柱の前に椅子を据えてアリスの立ち縛りを太腿で挟むように腰を降ろしたジャックは、後ろ手にされて突き出されたアリスの無防備な乳ぶさに愛玩の手を伸ばして、切れ切れの悲鳴を身悶えを絞り取る。淫靡ないたぶりに官能を昂ぶらされたアリスは、濡れを見せはじめた股間にジャックの指を這わされて絶望的な羞恥に泣き叫びながら、送り込まれる快美な刺戟に美しい肉をのたうたせる。求婚を拒まれた令嬢に対する完全な勝利に酔いながらジャックはアリスを絶頂の寸前で焦らしたてたうえ、鋭い羽根を持ち出して、戦慄し哀願するアリスの官能に崩れきった素肌に淫らなくすぐり責めをほどこしていく。乳首を撫でられて錯乱し悶え抜いたアリスは、股間の縦割れに羽根責めが及ぶと、耐えさせられる快楽の苦悶に瀕死の痙攣を返しつつ気を失う。ぐったりとなったアリスをジャックは柱から降ろして寝椅子に横たえる。
その眼は生まれてはじめて経験する言語に絶するくすぐりのために、飛び出さんばかりにカッと見開かれている。
アリスが横たえられた寝椅子は、四肢を拡げて女体を拘束する仕掛けを隠した拷問椅子であった。失神している間に両手首足首に拘束の紐を掛けられていたアリスは、目覚めると同時に作動させられた仕掛けによって四肢を引き伸ばされ、狼狽の悲鳴とむなしい抗いの果てに仰向けの全裸を大の字に曝し上げられる。極度の羞恥と絶望に呻きながらブルブル顫えるアリスは、朦朧となってジャックに唇を奪われる。指先で秘奥の入口をまさぐられる淫らな責めに錯乱し、それでも屈服を拒むアリス。再び羽根を持ち出したジャックはアリスの懸命の哀願を無視して剥き出しの股の奥を責めたて、処女の肉体を淫らな刺戟にのたうたせるアリスの口から屈服の言葉を絞り取る。絶頂寸前の昂ぶりのなかに観念して投げ出されたアリスの肉は、乳ぶさから下腹へとジャックの愛玩の舌を這わされると、狂ったような絶叫とすすり泣きの中にのたうち痙攣しつつ、激しい絶頂へと追い上げられる。処女の貞淑を守ってきた肉体を淫戯の淵に沈められた令嬢は、大の字縛りから解かれても羞じらいに声もなくうなだれる。
私が鞭を手にしてもどると、アリスはすぐに自分の運命を悟って、大きな声で哀れみを乞うた。
興奮の極みに達したジャックは、アリスを処女のままさらに辱める残忍な計画に移る。猛りたつ怒張をなだめるために口か尻を使うよう命じられて許しを乞いつつ拒むアリスは、違約を責めたてるジャックの力に押し伏せられ椅子を俯伏せにまたいで四肢を固定される。曝しあげられた尻を割り拡げられて嬲られ屈辱に呻くアリスに、ジャックは乗馬鞭を見せつける。必死の哀願を無視して尻に鋭く打ち込まれる鞭の打撃に、泣きわめきながら苦痛に悶え狂う令嬢アリス。屈服したアリスのアヌスにコールドクリームを塗り込めたジャックは、おぞましい肛姦の運命を悟って絶望と恐怖の悲鳴をほとばしらせるアリスの尻を、容赦なく犯していく。やがてジャックの荒々しい抽送とともに、串刺しにされる苦痛を恍惚へと変えたアリスは快楽の頂上をきわめてジャックの性を直腸に受けた。
体を清めることを許されてすっかり従順になったアリスは知らずに催淫剤を飲まされ、椅子に掛けたジャックの膝に前向きにまたがったあられもない自分の姿を正面の鏡に見せつけられながら、クリトリスを指で愛撫されて絶頂を極める。その姿勢のまま再び尻を貫かれ、薬の効果で崩れきった肉を激しくゆさぶられたアリスは、尻を淫らに振りながら恍惚の痙攣のなかにまたも果てる。
遂にアリスの最後の防壁を突破するのに成功したことは、彼女の口からほとばしる絶望の悲鳴を聞くまでもなかった。
休息を与えられて生気を取りもどしたアリスを愛玩しながら、ジャックは残された処女を捧げることを要求する。うち続く淫虐な責めと脅迫にアリスはついに屈服して従順に身を任せる。初夜の床の夫婦のように互いに愛撫を交わし合い歓びに慄えるジャックとアリス。猛る怒張にアリスの口づけを受けて昂奮の極みに達したジャックはアリスを押し伏せ、絶望の悲鳴をあげるアリスの処女の防壁を押し破っていく。羞恥と苦痛に喘ぎながら抽送にゆさぶられてわななくアリスは、ジャックがほとばしらせた奔出を体内に感じて失神する。貫かれたままのアリスは目覚めさせられて再び犯され、巧みな抽送に官能を刺戟されて繰り返し頂点に突き上げられたすえ、ジャックの再度の迸りを浴びると同時に絶頂を極めてまたも失神した。
服を着せられて駅まで送られ、何事もなかったように紳士ジャックと別れの挨拶を交わす淑女アリスの姿には、この午後の間じゅう丸裸で淫らな責めにのたうたされて処女を奪われた屈服の面影はみじんもなかった。
私の指にめくるめくような想いのたけを吐きかけながら、アリスは無上の恍惚に総身をわななかせた。
最初の凌辱で無理やり味わわされた性の快楽により、アリスのジャックに対する態度には屈服した女の優しさが現れ、二人の間に愛情が育まれているという思い込みを社交界の友人たちの間にもたらす。四か月ほどの月日が過ぎるうち、ジャックはあるパーティーで同席したアリスを家まで送り届けることとなる。帰りの馬車の中で服の中に手を差し込まれたアリスはもはや抵抗もせず、愛撫に積極的に応えて繰り返し絶頂を極めたうえ、翌日の逢い引きの約束にも応じるのだった。アリスを籠絡して目的を達成したジャックは、小部屋の設備を使って新たな女を陥れることを考え、その囮としてアリスを活用しようと画策する。たび重なる情事で気を許しきったアリスが、生意気な女中ファニーへの不満をジャックに洩らしたことで、次の生贄は決まった。計画を打ち明けられたアリスは残酷な歓びに興奮して、ファニーを欺いて連れてくることを約束する。