幸子は失神したまま芝生に寝かされ、地面に打ち込まれた四本の杭に、大の字なりに縛りつけられた。
【新緑のころ】高野槇の古木が立つ庭を備えた古い屋敷に、一人の老人が、腹心の男・松沢と謎めいた美少女・由香とともに暮らしていた。老人はこれまで数知れぬ女たちを松沢に拉致させて来ては一晩かけていたぶり、翌朝になると捨てに行かせていたのだった。昨夜連れ込まれてきたのはフィアンセのいる名門女子大生、幸子。後ろ手に縛られた全裸を松沢の手で引き据えられ、仰向けになった老人の股間に押し伏せられて生まれて初めての口淫を強要された幸子は、処女の身を手足を伸ばして布団に縛りつけられ腰枕を当てられた恰好のまま、老人の添い寝をさせられたのだ。幸子の裸身を前にしながら、衰えた精力では生贄の破瓜を達成することができぬまま朝を迎えた老人は、幸子の罵りの言葉に憤って松沢と由香を呼び出す。由香が命じられて持ち出してきたのは、張形を口に咥えた不気味な頭蓋骨であった。しゃれこうべを腹の上に乗せられた幸子はおびえにすくみ上がる裸身を老人の手にした張形でなぶられ、哀訴の絶叫を噴きながら武骨な道具で処女を破られていく。破瓜を遂げた股間に張形を咥えたままの裸身を庭に引き出されて松沢に責められる幸子をよそに、老人はしゃれこうべの中に巣くっている雌蜘蛛を愛しげに眺める。張形を埋められたまま庭の木に両手を吊るされた幸子は松沢の厳しい鞭を裸身にたたき込まれて泣き叫んだ後、地面に杭で大の字に打ちつけられ、おのが破瓜の血にまみれた張形を口に押し込まれつつ松沢に犯しまくられた。数多の女たちを被虐にのたうたせ泣きわめかせてきた老人の胸中には、かつて自分を裏切った年下の妻・志津への止むことのない妄想が根を張っていた。