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蜘蛛を飼う老人

妄執に憑かれた老人が責め殺した妻の頭蓋の中に飼う蜘蛛は、穢れた肉交と裏切りの果てに病んだ精神を蝕んでいく。

 
 美しい女を屋敷に攫ってきては忠実な部下の松沢に犯させて責め苛む老人の性の妄執は、今は亡き美しい妻・志津の裏切りがもたらしたものであった。二十年前、娘ほども歳の違う令嬢を妻に迎えた老人は間もなく妻に駆け落ちされ、手を尽くして連れ戻した志津を座敷牢に監禁して責め殺したのだ。
 精力の絶えた老人に一晩中添い寝させられ、張形で処女を破られ松沢に犯し尽くされ責め抜かれる名門女子大生・幸子。雌蜘蛛が巣くった志津のしゃれこうべを弄びながら凌辱を眺める老人は執念に駆られるまま、志津が恋人との間に生んだひとり娘・由香に夜伽を強要する。激しくあらがいながら老人の肉に処女を引き裂かれた女子高生は、出生の秘密を聞かされたうえ母と同じ檻に全裸で閉じ込められる。だが、想いを寄せていた松沢とともに翌朝由香が逃走したとき雌蜘蛛は消え、狂気が老人の頭蓋を内部から蝕み始める。
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文献
処女人形
処女人形 :当サイト典拠
(『処女人形』所収,日本出版社,1983年)

登場人物

女子大生 18〜22歳 長期監禁型
処女 勝気
さちこ: 名門女子大生。フィアンセがいる。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
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令嬢・OL - 長期監禁型
処女 勝気
しづ: 大蔵大臣の後見を受けていた旧華族の娘。老人のかつての妻。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
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女子高生 17〜18歳 長期監禁型
処女 勝気
ゆか: 志津が駆け落ち相手との間に作った娘。来年高校を卒業。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
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場面構成

蜘蛛を飼う老人 幸子 志津 由香
[01]怨念の処女責め [ 1 〜 3 ] 幸子 - -
[02]老者の妄執 [ 4 〜 5 ] - 志津 -
[03]生贄の娘 [ 6 〜 8 ] - - 由香
[04]逃走と狂気 [ 9 ] - - 由香
 【新緑のころ】高野槇の古木が立つ庭を備えた古い屋敷に、一人の老人が、腹心の男・松沢と謎めいた美少女・由香とともに暮らしていた。老人はこれまで数知れぬ女たちを松沢に拉致させて来ては一晩かけていたぶり、翌朝になると捨てに行かせていたのだった。昨夜連れ込まれてきたのはフィアンセのいる名門女子大生、幸子。後ろ手に縛られた全裸を松沢の手で引き据えられ、仰向けになった老人の股間に押し伏せられて生まれて初めての口淫を強要された幸子は、処女の身を手足を伸ばして布団に縛りつけられ腰枕を当てられた恰好のまま、老人の添い寝をさせられたのだ。幸子の裸身を前にしながら、衰えた精力では生贄の破瓜を達成することができぬまま朝を迎えた老人は、幸子の罵りの言葉に憤って松沢と由香を呼び出す。由香が命じられて持ち出してきたのは、張形を口に咥えた不気味な頭蓋骨であった。しゃれこうべを腹の上に乗せられた幸子はおびえにすくみ上がる裸身を老人の手にした張形でなぶられ、哀訴の絶叫を噴きながら武骨な道具で処女を破られていく。破瓜を遂げた股間に張形を咥えたままの裸身を庭に引き出されて松沢に責められる幸子をよそに、老人はしゃれこうべの中に巣くっている雌蜘蛛を愛しげに眺める。張形を埋められたまま庭の木に両手を吊るされた幸子は松沢の厳しい鞭を裸身にたたき込まれて泣き叫んだ後、地面に杭で大の字に打ちつけられ、おのが破瓜の血にまみれた張形を口に押し込まれつつ松沢に犯しまくられた。数多の女たちを被虐にのたうたせ泣きわめかせてきた老人の胸中には、かつて自分を裏切った年下の妻・志津への止むことのない妄想が根を張っていた。
[ 1 〜 3 ]
 老人は壮年時代に、知り合いの社長の秘書としてパーティーで知り合った志津に心を奪われた。大蔵大臣の後見を受けていた旧華族の美貌の令嬢に恋心を募らせた老人は莫大な金にものを言わせて志津を娶り、新築した屋敷で新婚生活を送るが、親子ほども年の違う新妻は三年後、大学時代の恋人と駆け落ちして姿をくらました。老人は自嘲と落胆を装いつつ暴力組織の力を借りて志津の行方を捜し出し、不義の妻を連れ戻す。恋人の男を処分し、その男との間に設けていた志津の娘を里子に出した老人は、離れ座敷の押し入れに鉄格子をはめて作った檻に全裸の妻を閉じこめ、ほしいままに凌辱し責め抜いた。恋人の死を告げられた志津は檻の中で舌を噛み切って果て、老人の復讐欲に壮絶な抵抗を示したのだった。
 妄念に憑かれた老人はいま、しゃれこうべの中に巣を張り卵を産んだ雌蜘蛛の姿を、高校卒業を来年に控えて成熟しつつある由香の姿に重ね合わせる。由香は養女の名目で里親から引き取り、何も知らせずに育ててきた志津の娘であった。養女として育てながら数々の女体玩弄を見せつけてきた由香に対して、同じ破瓜の運命を手ずから与えることが、老人の胸に巣くった妄念だったのである。
[ 4 〜 5 ]
 由香のういういしいセーラー服姿にあらためて欲情をつのらせた老人は、松沢が由香に惚れていることを知りつつ、由香を犯したのちに全裸で閉じこめるための檻を松沢に調えさせる。その夜、いつもどおり老人の床を延べた由香は、夜伽を命じられて老人の邪な欲望を知り、懸命に哀訴して許しを乞う。老人の非情な命令を受けた松沢は感情を押し殺して由香の着物を剥ぎ取り、湯文字一枚に剥いた美少女を後ろ手に縛り上げて鴨居に爪先立ちに吊りあげる。身ぶるいしながら憐れみを乞う美少女は、松沢に乳ぶさを揉まれながら老人の手で湯文字を剥ぎ取られ、処女の無垢の裸身を曝した。寝床に移されて大の字に縛られた由香は、観念しきれずに悶え泣く不服従の態度をとがめられ、老人がしゃれこうべから取り出した張形を口に押し込まれる。亡き志津の娘の惨めな泣き顔に欲望を猛らせた老人は、瞬間的に精悍さを取りもどした剛直で美少女の処女を貫き、苦悶に痙攣する処女の肉体を責め苛む。だが、陶然となった老人が口走る自分の出生の秘密を、犯されながら初めて聞かされた由香の胸中には、老人への抜きがたい憎悪が宿った。罵りの言葉を口にする由香に対して、老人は息を切らせつつ監禁と調教の運命を宣告する。
[ 6 〜 8 ]
 反撥をあらわにする由香を全裸後ろ手縛りのまま座敷の牢の中に閉じこめた老人が、翌朝、気分よく目覚めると、雨戸を締め切った屋敷は静まり返って物音もしていなかった。松沢までもが寝坊したものと信じきって牢に赴いた老人は、格子の錠がはずされて由香が姿を消していることを知る。松沢を呼びたてつつ屋敷の中をむなしく探し回った老人は、松沢が老人を裏切り、愛し合う由香とともに逃走したことをようやく悟る。脱力してへたり込む老人を嘲笑うかのような志津のしゃれこうべの中には、あの雌蜘蛛もすでに居なかった。しゃれこうべを粉々に踏みつけながら一人逆上する老人。雌蜘蛛に脳を喰われたかのように気がふれた老人の笑いが、誰もいない初夏の屋敷に響いていった。
[ 9 ]
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