そしてあらわなストッキングの脚をしきりによじっているのは、そのつけ根あたりに英一の手がもぐりこんでいるからにほかならなかった。
新婚のテレビプロデューサー日高英一は、仕事帰りに同僚のディレクター山辺弘に誘われて会員制の高級SMクラブに立ち寄る。高級マンションの一フロアを専有するその秘密めかしたクラブは、数年前に謎の失踪を遂げて芸能界から姿を消した女性タレント・関杏子が強大な力をバックに経営していた。かつて英一との交際を噂された杏子は、山辺を通じて久しぶりの再会となる英一を招待したのだ。
一年ほど前に専務の娘だった新妻・那津子と結婚して以来女遊びを控えていた英一は、クラブの中を案内され、売り渡されるべくさまざまな服装と姿勢で拘束されて曝されている美しい女たちを見るにつれて次第に昂ぶりをつのらせる。英一はよし子と名乗るセーラー服の美少女を選び、ホールで行われるショーを見物におもむく。戦国城主の愛妾が下人の手で磔に掛けられ責めなぶられる見世物を見ながら傍らのよし子を愛撫した英一は、いやがるよし子を跪かせて股間に口を使わせようとして、興奮のあまり射精を遂げてしまう。
吊られた裸身が打たれるたびにグルグル回転した。
銀仮面をつけた関杏子とおぼしき女主人が現れ、よし子の非礼を厳しく叱りつけて英一の怒張に奉仕を捧げる。女主人に誘われてショーの後も居残った英一は、覗き部屋へ招かれてよし子に対する懲罰を覗き見る。拷問部屋の中央に全裸を天井から吊され数人の男に取り囲まれたよし子は、尻を鞭打たれて悲痛な悲鳴とともに身悶える。鉄の寝台に大の字に縛られ、バイブで責めたてられながら男のものを咥えさせられていくよし子。
覗き部屋に杏子が現れ、二年前に英一との逢引き中を襲撃されて失踪して以来の凄惨な境遇をほのめかす。杏子の苛酷な運命に同情を寄せる英一。だが実は、暴力団幹部の樋口亮に弱みを握られた英一が、その求めに応じて愛人だった杏子を売り渡したのだった。暴力団による拉致を装って杏子を樋口の手に堕とした卑劣な裏切りの過去を隠したまま、英一は女として成熟した杏子との情事に期待を高める。
よし子の白い腕がおずおずと動いて、小さいがそれだけに固く締まって、いかにも少女の乳房らしいふくらみが羞ずかしげに晒された。
席をはずした杏子を待つ間に、懲罰を受けて従順になったよし子が連れてこられる。三面の鏡の間に立たされてセーラー服を脱ぐよう命じられたよし子の、初々しい羞じらいに慄えながら裸になってゆく姿が、大学受験準備のために同居している妻の妹の高校三年生・桜井安芸子を英一に連想させる。英一は全裸になったよし子に自分の服を脱がせて怒張に口を使わせ、後ろ手に縛ってベッドに追いあげ開脚縛りに固定する。羞恥におののくよし子の肉襞と肉芽に薬を塗り込め、バイブの振動で焦らしたてるうちに杏子が戻る。英一の怒張を口に咥えさせられながら、杏子の手でバイブを抽送されたよし子は、頂上寸前まで追い上げられては逸らされる凄艶な快楽責めの果てに痙攣しつつ絶頂を極めた。英一は最上階にある杏子の部屋に招かれ、二年ぶりに再会したかつての恋人の肉体を貪って快美に溺れる。
三つ編みの髪を長く垂らし、金色の手枷足枷をはめられ、犬のように首輪につないだ鎖で引かれている。
年末を控えての仕事の繁忙のため那津子との愛戯もままならない日々を送る英一に、杏子から特別イベントへの誘いの電話がかかる。誘いに応じた英一がその夜杏子のクラブの覗き部屋から見せられたのは、恋を裏切られた男がサドの欲望のおもむくまま美しい女を責めたてる凄惨なSMプレイであった。逆さ吊りにした女を鞭打ち、尿を浴びせたのち、海老縛りを俯伏せにして尻を犯してゆく凄まじい加虐を見せつけられた英一は、全裸のよし子に怒張を咥えさせながら激しく昂ぶる。杏子は英一に対し、初心な女子高生を提供することを約束する。
男たちは交代して玲子の体を楽しんだ。
感受性豊かな肉体のうちに目覚めさせられた官能の昂ぶりに衝かれるように、玲子との逢い引きを重ねレズプレイに溺れ込んでゆく安芸子。ある日玲子のアパートに連れ込まれた安芸子は巧みな愛撫のなかにパンティ一枚に剥かれ、縄で後ろ手に縛られる不安と陶酔におののく。だがそこに玲子の元の仲間・ゴリとミッキーが、玲子の足抜けを追及するために踏み込んでくる。半裸で隠れていた安芸子は二人のチンピラに見つかってベッドに大の字に縛られ、玲子との関係を問い詰められる。羞恥と屈辱に悶え泣きながらレズ愛の秘密を暴かれたうえ、パンティまで剥かれて濡れそぼつ股間を曝しあげられる安芸子。処女の素肌に男たちのいたぶりの手を這わされて羞恥の絶叫をあげる安芸子を救うため、玲子は命じられるまま全裸になって安芸子とのレズプレイを演じてゆく。二人の男の見守るなか、大の字に曝した素肌に玲子の素肌を擦り合わされ、拡げきって濡れそぼつ股間に舌を這わされて肉の悦びにのたうたされた安芸子は、シックスティナインで責められると恍惚の極みに汗まみれの裸身を痙攣させて失神した。羞恥の極限に啜り泣く処女は後ろ手のまま椅子にくくりつけられ、身代わりに男たちの獣欲に捧げられた玲子の凌辱劇を見せつけられる。男たちにかわるがわる犯されて官能の昂ぶりに崩れてゆく玲子を見ながら、安芸子もまた処女の純潔が汚辱の深淵に沈んでゆくのを感じていた。
玲子の自己犠牲によって安芸子は破瓜凌辱を免れる。しかしこれらすべては、安芸子を闇の世界へ陥れるために玲子がゴリたちとともに仕組んだ狡猾な罠にほかならなかった。酸鼻きわまる性の地獄の底に繋がれる救いなき汚辱の運命へと続く、より巧妙で救いなき道が、無垢な美少女の前に開かれようとしていたのである。
あふれ飛び散った蝋涙が、まっ赤な粒をあたり一面の肌にへばりつかせる。
その夜、久しぶりの杏子との情交に満たされた英一は、杏子に提供された先日の女子高生が義妹であったことを告げる。激しい驚愕と困惑の様子を見せながら英一に詫び、よし子を呼びつけて不手際に対する厳しい懲罰を命ずる杏子。ひれ伏して許しを乞いながら、後ろ手錠にされて懲罰室に連れこまれたよし子は、マジックミラーから覗き見る英一の前でサミーに凄惨な責めを与えられる。全裸にされたポニーテールの美少女は拡げた両脚を天井から吊られてYの字の逆さ吊りにされ、手加減のない激しい鞭打ちを雪白の尻に打ち込まれて絶叫する。苛酷な拷問の光景に昂ぶりを強める英一を杏子は懲罰室へ連れこみ、よし子の哀訴を無視して英一に尻を鞭打たせる。逆さ吊りの裸身を痙攣させて苦悶しながら、残酷な女王・杏子の手でクリトリスを刺戟され、喘ぐ口にサンダルを突っ込まれたうえ、赤い鑞燭から垂れる蝋涙を喉元に垂らされてわめき狂うよし子。蝋涙をためた鑞燭を、上向きに拡げ切った股のあわいに埋め込まれて燭台と化したよし子の女体は、鞭打ちとともに飛び散る真紅の蝋涙に女の秘奥を覆い尽くされて、瀕死の呻きとともにのたうちまわるのだった。
裸になった玲子をまずベッドに大の字に縛りつけた。
家では那津子と、玲子の部屋では安芸子と愛し合う英一の新しい生活が始まった。玲子の不在に部屋を訪れた英一は、女子高生から女へと脱皮しつつある安芸子を全裸にして縄掛けし、ベッドに縛りつけて剃毛する。玲子とのレズプレイで完全に快楽に目覚めた肉体をバイブで責められ、レズ関係を白状させられる安芸子。英一は現れた玲子に命じて安芸子にレズ愛撫を施させ、極限の絶頂を味わわせたのち、バイブを使った玲子・安芸子との3Pプレイにのめりこんでいく。
だが、倒錯の快楽に溺れる英一と安芸子の運命が暗転する日が訪れる。玲子によってアヌス調教を施された安芸子はその日、ベッドに大の字に縛られた玲子の上にシックスティナインに固定され、レズ愛撫のさなかに英一にアヌスを犯されて衝撃と苦痛と快楽に泣き叫ぶ。そのとき、その場に突如現れた男が英一と安芸子の破廉恥な相姦図をカメラで撮影し、脅迫の言葉を残して立ち去った。