「ティー・ルームへどうぞ」と誘われた女がいそいそと中へ入って見ると、案に相違しておどろおどろしい拷問具と向き合うことになる。
美しき義母・志乃に仕掛けたＳＭプレイを自殺によって報いられた美少年の仁科哲哉は、Ｋ大医学部に進学しその美貌にさらなる翳りと酷薄さを加えながら、数多の女を弄んでいた。独り暮らしのマンションにしつらえた緋一色の「Ｔルーム」。それは新たな女を引きずり込んで調教にかけるためのあらゆる拷問具を備えた「トーチャー・ルーム」にほかならなかった。
猿轡を裂いて苦鳴がほとばしり、跳ねる裸身が揺れ、揺れながらゆっくり回転する。
高校時代から奴隷にしていた高遠かおるが、婚約の報告のため哲哉を訪ねてきた。久しぶりの逢い引きに情感を昂ぶらせたかおるは全裸を緊縛され、哲哉の怒張を口に咥える。Ｔルームに連れ込まれたかおるは、前後に張形のついた革褌をはめられパンティで猿轡をされたうえ、足首をひとつに縛られ天井から逆さ吊りにされる。極限の苦痛に呻くかおるの肉はバイブの振動と尻への激しい鞭打ちを加えられて、激痛を次第に快楽に変えてゆく。能理子が哲哉の部屋を訪ねてきたのはそのときだった。
汗まみれにのたうちまわる裸身は生殺しの白い妖しい生きものを見ているようだ。
強烈な性の初体験によって従順な女へと変貌した能理子は、その日も酔いにまかせて哲哉を訪れたのだった。だが、全裸を緊縛されてＴルームへ連れ込まれた能理子はそこに吊られた先輩奴隷・かおるの姿に衝撃を受ける。柱に縛られた能理子の前で張形の振動と鞭打ちで責められて絶頂を極めたかおるは、吊りから降ろされて台に俯伏せにされ尻を犯される。よがり狂ってふたたび悦びをきわめるかおるの姿に、能理子は逃れ得ぬ自分の将来の運命を見ていた。かわって台に俯伏せに縛りつけられた能理子は、後輩奴隷への嫉妬を剥き出しにしたかおるの手でアヌスをなぶられ浣腸をほどこされながら哲哉の怒張を咥えさせられる。便意に苦しむ姿を立ち縛りで曝しものにされたうえ、かおるに排泄を見られた能理子は、汚辱に泣きわめきながら台に俯伏せに縛りなおされ、アヌスクリームを塗られた尻を鞭打たれつつクリトリスを愛撫されて掻痒感にのたうつ。哲哉の剛直に後ろの処女を貫かれた令嬢は激痛に泣き叫びながらも次第に衝き上げる激烈な快楽に屈服し、続けて絶頂をきわめたあげく直腸に精をたたき込まれた。
[01]Ｔルーム