テル子はむなしく叫び続け、やがてガクリとしどろな髪の中に汗まみれの顔を埋めて悶絶した。
東京湾上の自由貿易都市として栄える人工島「ニュー・トーキョー」に建つ三十階建ての「プレジャー・ランド」は、上流の美しい女たちを集めて肉体の魅力で男たちを歓待するための高級志向レジャーセンターであった。プレジャー・レディと呼ばれる女たちを娼婦へと鍛え上げ管理するため「調教士」として雇われている「狂」こと大文字狂介は、個室マッサージのプレジャー・レディであるテル子の部屋を訪れる。一流大学出身で女たちのなかでも上位にランクされているテル子は、畏怖と情愛をあらわにしながら命じられるままに狂介の服を脱がせ、入浴する狂介にかしずいて巨大な男性器に全裸で奉仕する。しかし真珠を埋め込んだ逞しい肉塊はテル子の巧みなマッサージによっても動ぜず、女たちをよがり狂わせる調教士の肉体の面目を傲然と保っていた。ひとりむなしく昂ぶるテル子は革手錠を嵌められた両手を天井から爪先立ちに吊られ、伸びきった無防備な体をいたぶられて悲鳴を絞る。ゴムチューブで乳ぶさを巻き締められたテル子は張りつめた乳ぶさと尻をラケット状の鞭でしばき上げられて悲鳴を放ちつつさらに昂ぶる。吊りを降ろされたテル子はベッドに仰向けになった狂介の腰にまたがって、みずから屹立に貫かれていく。プレジャー・レディとしての抑制も解き放ち、狂介の剛直が送り込む凄まじい快楽にのたうちながらひとり腰をまわして舞い躍ったテル子は、秘肉を収縮させてたちまち絶頂を極める。再び乳ぶさを鞭打たれながらなおも腰を回して、生々しい呻きとともにたて続けに昇りつめるテル子。フラフラになったテル子は仰向けに転がされてさらに犯され、息も絶えだえによがり歔き悶え狂いながら錯乱して昇りつめ、ついに狂介の精を受けることのないまま淫らな汗にまみれて失神した。