二十七歳の誕生日を迎えた人妻の、火照るようなしあわせが、その選び方に出ていた。
【十一月三日夕刻】二十七歳の誕生日を迎えた翌日、結婚記念日でもある文化の日に、三田光子は来春の夫婦ヨーロッパ旅行のために銀座のデパートで着物を選んでいた。夫の昌也との先夜の愛戯を思い起こしてひとり頬を火照らせながらデパートを出た光子は、夫からの迎えの使者と称する男に呼びとめられ、止めてあった夫の車に疑うこともなく乗り込む。三田光子が地上世界から姿を消す前の最後の瞬間となったその場面を、はっきりと目撃していた者は他に誰もいなかった。
鞭に対して全く処女地である尻は、恐怖にギリギリよじり合わされしぼり出すあぶら汗にテラテラ光っている。
座敷に連れ戻された光子は恐怖と絶望に気力も萎え果てて、来島老人の奴隷になることを誓う。昌也が、激しい暴行を受けぼろぼろになって拘束された姿で座敷に引き込まれる。夫の眼前で再び奴隷の誓いを強いられた若妻は、老人が剥き出しにした魁偉な怒張の前に引き据えられ、わななく口に肉塊を押し込まれていく。吊られた夫の眼前で、呻き泣いてみじめな奉仕にはげむ後ろ手錠の光子の体から、結婚指輪と美しい着物が外し取られていく。美貌と気品にあふれる羞じらい深い若妻は、純白のパンティ一枚に剥かれた体を後ろ手に緊縛され胸縄と首縄で締めあげられる。俯伏せになって尻をもたげさせられた光子は、パンティを剥き下ろされて曝した尻に気ままな鞭をたたき込まれて苦痛に泣きわめき身悶える。鞭痕を刻んだ尻を両手に抱えた老人は二十七歳の若妻の肉を深々と貫き、飽くことのない抽送で責めたてていく。情感を押し殺そうと努めるのもむなしく、老人の強靱な抽送で否応なく昂ぶらされていく光子の肉体。肉欲に灼かれる雌のけだものに堕ちた若妻は、汗まみれになって号泣しながら繰り返し絶頂を極めて痙攣し、淫らな呻きを吐き散らした果てに失神した。たたき起こされた光子はくたくたになった体を老人の股間に引き据えられ、おのが愛液にまみれる怒張を清めさせられながらあらためて奴隷の服従を誓わされる。たった一度のすさまじい凌辱で貞淑を剥ぎ取られた若妻は、奴隷の運命を受け入れて老人に対する媚の風情を身にまとう。いましめを解かれパンティ一枚を与えられて、命じられるままに夫の衣服を剥ぎ取っていく光子には、今日の夕刻までの羞じらい深い人妻の面影はもうなかった。