市の政財界の黒幕で瑞泉寺の門徒総代でもある竹原勝正老人は、良道にとって逆らうことのできぬ恩人であった。父の死後、老人に大学の学費まで出してもらって瑞泉寺の跡を継いだ良道は、かつて新婚に際して公卿の血を引く美貌の新妻・柳子を凌辱されて怒りと不満をくすぶらせながらも、その後もたびたび妻を老人の伽に差し出す屈辱に甘んじていた。老人から秘かに聞かされた話により好色だった父・良海の死の真相を知ったことが、良道をこの頽廃的な境遇に繋ぎとめてもいたのである。
泰江を送り出して居間に戻った良道を、老人の慰みから帰ったばかりの柳子が迎える。問責する夫の前で老人から受けた責めを報告させられて惨めさに呻き泣く柳子は、命じられるまま和服を脱いで二十五歳の白い女体をさらけ出す。丸裸のまま座敷へ連れ込まれた全裸の人妻は、鴨居の下に四肢を拡げてX字に拘束され、老人から受けた責めの名残を検分されつつ責めの一部始終を問い詰められる。柳子は鞭で尻を打たれながら、バイブレーターと老人の肉で繰り返し絶頂を極めさせられた痴態を残らず白状させられていった。