【その後のある日・午後】夏の陽も射さぬ薄暗い地下室に長襦袢一枚で監禁された美香は、無為の生活を送る倦怠の風情を透視室から児島老人に監視されているとも知らず、果てるときの知れぬ幽閉の日々を過ごしていた。偏執的な貴族処女崇拝に取り憑かれたかのような老人は、折々に全裸にした美香を部屋の柱に後ろ手に縛りつけて処女の肉体を隅々まで吟味しながら、美香への凌辱予告であるかのように、貴族処女の凌辱譚を思い出し語りに聞かせるのだった。破瓜のあとに隷属のあかしとして剃り取られるべく残されている淡い可憐な恥毛だけを真っ白な剥き身にまとって、ネチネチとねぶりあげるような老人の視姦に顫えながら耐える全裸の処女姫。決定的な辱めを先へ先へと延ばし続ける老人の執拗な情欲の犠牲となって、幸福だった女子大生の日常よりはるか遠く閉ざされた人知れぬ冷たい地下独房で、美香の終わるあてない絶望の監禁生活は続いていく。