厳しく縛められた貴子が浴室から独房に連れ戻されると、そこには全頭マスクから眼だけをのぞかせた全裸の道也が柱に縛りつけられていた。悲痛な再会に泣き叫びながら、ベッドに追いあげられて海老縛りを仰向けにされた貴子は、眼を剥いて悶え興奮する道也の前で、アヌスに薬剤を塗り込められて淫らな刺戟にのたうつ。衝き上がる刺戟に崩れて恋人の眼も忘れたように浅ましい哀願を放ち、バターを含まされた口で夫の怒張を咥えしゃぶりたてる貴子。爛れたアヌスにバター棒を挿入されて食いちぎる淫技を強いられたうえ、窮屈な海老縛りのまま滋彦に貫かれて第二の破瓜を遂げた美貌の若妻は、激烈な快感にのたうちつつ絶頂を極めて失神した。憎い夫への完膚なき隷属を恋人の眼に曝して、貴子は自分の尻に埋められていた怒張を口で清めさせられる屈辱に呻き泣く。昂ぶりに猛り立つ道也は、最後に貴子を抱かせるという滋彦の悪魔の誘いを受け入れ、全頭マスクをはずされた裸身を貴子の股間に跪かせて、汚辱に泣きわめく恋人の浅ましい汚れを舌で清める。下肢のいましめをほどかれた貴子は後ろ手のまま俯伏せに尻を立てて、惨めさに泣きむせびながら、愛しい男のもので貫かれて快美の嗚咽を洩らしていく。駆け落ちの夢に破れて快楽病棟に堕とされた恋人たちにとって、あまりにも無残な最後の情交であった。