敏江は何度かスイッチをオンにしたりオフにしたりしながら、透視パネルの向こうに丸裸の貴子がうごめく姿を想像した。
児島老人の腰にまたがって犯されている朋子は、大川に乳ぶさを掴み締められて腰を振りたてながら喜悦の絶頂へ昇った。なお果てることのない老人の情欲に揺さぶられ続ける朋子は、あぶら汗に光る肉体を再び高みへと突き上げられ、乳ぶさを弾ませて二度目の絶頂を極める。
老人と若い女が快楽の肉交にふけるさなか、S病院院長・宗田滋彦からの外線電話が敏江に取り次がれていた。愛人でもある滋彦からの内密の指示を受けた敏江は一〇八号室を辞して、五つの秘密室を備えた病棟の地階へと降りる。やがて滋彦が連れてくる者たちのために敏江が用意した〇〇二号室と〇〇三号室は、ドアについた監視用の小窓以外には窓ひとつなく、豪華な赤い絨毯とはちぐはぐに簡素な鉄の寝台と水洗便器を備えた八畳ばかりの独房であった。だがそこに備えられた、天井から垂れるチェーン、鉄パイプの柱、そして壁の鎖環の数々こそは、独房の囚人に残酷な拷問を課するための快楽病棟の極致にほかならないのだ。二つの部屋の中間にある小部屋に入った敏江は、二つの部屋を同時に覗き見ることのできる壁面の電動透視パネルを作動させる。丸裸にされた美しい生贄が無残な責めにのたうつ淫の地獄図を、そのスクリーンから見る時の近いことを思って、敏江は残忍にほくそ笑んだ。
深夜、病院所属の救急車でY病棟へ運びこまれ直ちに地下室に降ろされた二人の人物は、宗田滋彦の妻・貴子と、その従弟の大学生・綾部道也。名門の家を出て滋彦の妻となった貴子は、夫のサディスティックな性的嗜好を嫌ったあげく、年下の従弟と駈け落ちを図ったのだ。手を尽くした捜索ののちに滞留先の宿で二人を捕らえた滋彦は、今や公然と美貌の妻を責め苛む機会を得て興奮を隠せない。麻酔を打たれて眠ったまま〇〇二号室に入れられ、全裸にされた四肢をベッドに拘禁された道也と対照的に、貴子は担架に厳しく縛られただけで不安と恐怖を噛みしめながら運ばれて来ていた。酷薄な笑みを浮かべる夫の手で縄目の間から乳ぶさを引きずり出され、敏江や手下の男たちの前でなぶりまわされる嫌悪に美貌を歪める若妻は、〇〇三号室の二本の鉄パイプの間に大の字に縛られて、サディストの夫による陰惨な報復の刑罰を待つばかりとなった。甘い駈け落ちの夢を破られ、世間に秘められた病棟の地下に繋がれた二十六歳の誇り高い若妻にとって、復讐心に燃える夫の淫らな嗜虐にのたうち続ける救いなき幽囚の日々が始まろうとしていた。
貴子は体を反らせ胸のふくらみをプリンと弾ませて悲鳴にのどを絞る。
滋彦と敏江は〇〇二号室で目を覚ました道也の全頭マスクの耳覆いだけを開けて報復を宣言し、貴子への懲罰を聞かせるために〇〇三号室のマイクをスピーカーにつなげる。〇〇三号室では、二本柱の間に立ったまま大の字で放置されていた貴子が、これから始まる汚辱の運命への不安に苛まれてうなだれていた。夫とその情婦によってなぶりものにされる屈辱にワナワナと顫えながら着衣を裂かれて下着姿にされた貴子は、道也との肉体関係を否定し離婚を願い出るのも無視されて、敏江の手でブラジャーを切り取られて乳ぶさを曝す。羞じらいの汗を噴いて悶え叫ぶ妻の裸身にむしゃぶりついた滋彦は、荒々しい欲情と復讐心を奔出させて乳首を噛み、上品な妻に拒まれ続けてきた荒々しい玩弄を白く柔らかい肉に刻んでいく。パンティの上から敏江の指の愛玩を股間のはざまに受けて、快美な刺戟に崩壊していく若妻の肉体。パンティを膝上まで降ろされて恥毛を検分される屈辱に絶叫する貴子を嘲笑いながら、滋彦は姦通の罪を責めつつ剥き出しの尻を鞭打つ。鞭の打撃に悶えて立ち磔の白い肉を弾ませながら、お嬢さま育ちの若妻は敏江の手で恥毛を抜かれ肉芽と乳首をしごきたてられる辱めに狂乱し、鞭の苦痛と指弄の快楽のさなかで我慢させられていた小便を洩らす。立ち縛りの股間に汚水を垂れ流して放心した気位の高い若妻は、泣きじゃくりながら密通の罪を認め、夫と情婦の前で謝罪と服従の誓いを強いられるのだった。
精も根も尽き果てたていで、貴子夫人は髪もおどろに首輪を引かれてベッドをよろめき降りた。
屈服してぶら下がる貴子の小便まみれの股間に、滋彦と敏江はイルリガートルで代わる代わる洗滌液を浴びせる。噴射する温湯で肉芽とアヌスをもてあそばれる貴子の敏感な女体は、汚辱のなかにも腰を振りたてて淫らな反応を返す。夫とその情婦による、いびるような果てしもない玩弄に屈辱の絶叫を噴く貴子は、磔を解かれた美しい裸身に生まれて初めての厳しい後ろ手緊縛を受けてうなだれる。冷酷さを剥き出しにした夫の鞭で尻をたたかれてベッドの上に追い上げられ、股を開くよう要求されるあまりの羞恥にためらう貴子の肉体に、さらに屈辱的な敏江の鞭打ちが弾ける。情婦の手で尻に太腿に脾腹に鞭痕を刻まれ、死ぬほどの憤辱のなかに俯伏せの尻を高くかかげ股を拡げさせられていく年下の正妻。足首をあぐらに縛られてもはや閉じることもできない股の奥の肉芽を滋彦になぶりたてられながら、敏江の指をアヌスに突き立てられる妖美な刺戟に、貴子は艶めかしい呻きを噴いて失神する。強いられる肉の快楽に崩壊して汗まみれの裸体をブルブル顫わせる貴子は、尻に数百CCに及ぶ浣腸液を注入され院長夫人としての誇りを徹底的に剥奪されていく。やがて衝き上がってきた便意に狂乱した上品な人妻は、侮蔑の眼差しで見降ろす看護婦の敏江に向かってみじめに哀願しながら、バイブと一体になったアヌス栓を前後の秘腔に埋められたうえ、極限の便意にのたうつ尻を滋彦に鞭打たれて淫らに昇りつめる。嘲笑う加虐者たちの手で犬の首輪をされて便器にしゃがまされた貴子は浅ましい排泄の瞬間を見せ物にされ、魂までうつろになる汚辱の異臭のなかで、口元に突きつけられた夫の怒張を咥えさせられる。結婚以来拒み続けてきた愛戯を初めて強いられる不義妻の凄艶な屈服の表情。猛り立った滋彦は奔騰する白濁を貴子の喉の奥にたたき込んで呑み込ませる。二十六歳の高貴な若妻が駆け落ちに託した愛の夢は、暗黒の女体調教病棟の地下室で、憎しみに燃える夫の淫虐な復讐に逢って穢し尽くされたのだ。
あぶら汗にまみれてのたうちまわる類まれな従姉の白い肉体が、異常なまでの昂ぶりを誘うのだ。
貴子が浣腸されたうえ排泄しながら夫の精を呑み込まされるまでの一部始終を、道也は〇〇二号室の闇の中でスピーカーを通して聞いていた。ベッドに四肢を拘束され全頭マスクで聴覚だけを許されて、愛する従姉が酸鼻を極める責めにのたうつ悲痛な呻き泣きに、若い大学生の愛人は裸体の中心の怒張をそそり立たせて身悶える。体を清められた後ベッドに追いあげられ、滋彦の上に騎乗位で貫かれて繰り返し喜悦をきわめる貴子の凄艶な歔き声が、聴覚だけのもどかしい刺戟に悩乱する道也の官能を夜を徹して苛む。中学生の頃からあこがれの女性として崇拝し、駆け落ちの果ての情事で情熱的な美身を曝して見せた上品な人妻は、苛酷な辱めのなかで娼婦としての妖艶な魅力を剥き出しにしてみせるかのようだった。
【地下調教二日目】翌朝、〇〇二号室に現れた敏江は、前夜からの昂ぶりを露わにそそけ立つ道也の怒張を貴子のパンティでくるみ込み意地悪く弄んで、最後の解放を許されぬもどかしい快感に道也を焦らしたてる。強制導尿ののち食事係の朋子を残して敏江が立ち去ると、道也はひと筋の希望にすがって顔もわからぬ若い看護婦に話しかけ、心を開かせるため口説を尽くす。滋彦の手の者に捕らわれる直前に妹に連絡をとっていた道也は、兄の駈け落ちを助けるための資金を持って宿に向かったはずの聡明な妹が、誘拐の事実を突きとめて、早ければ明日にでも救いに来てくれることを信じているのだった。
夫人は屈辱に気も遠くなるような表情を観念したように伏せた睫のそよぎに作って、ふさがれたのどの奥で呻いた。
〇〇二号室を出た敏江がバスルームへ行くと、後ろ手錠にされた貴子が、木椅子に掛けた滋彦の前に跪いて怒張に口を使わされていた。道也の様子を聞かされた貴子は敏江の陰湿な揶揄にむせび泣きながら、眼の前の怒張を道也のそれであるように思いなしつつ屈服の奉仕のなかに身を投じてゆく。滋彦は、ビタミン剤と偽ってNTDガンマを飲ませた貴子を壁の鉄環に大の字に拘束して剃毛の罰を宣告する。打擲され、卑猥な語で恥毛を捧げる言葉を言わされた貴子は、薬の作用でせくり上がる官能に耐えきれずに、秘肉の愛撫を敏江に請い求める。焦らされたあげく敏江の手で張形を挿入されただけで絶頂を極めて失神する貴子。生き恥の極みに絶え入る貴子の股間から滋彦の手で丹念に毛が剃り取られ、院長夫人はむせび泣きながら奴隷の肉体へと堕とされていった。
剃毛された裸身を厳しく緊縛された貴子は、縄を引かれて独房を連れ戻される。柱に立ち縛りにされ、眼の前の大鏡に映し出される剥き出しの裸形を羞じらって懸命に眼を閉ざす貴子の素肌に、滋彦の懲罰の鞭が弾ける。太腿の付け根と乳ぶさを打ちまくられて屈服し、赤ん坊の姿に返されたおのが肉を見せつけられる貴子のうちに芽生え始めるマゾの性。ベッドの上でM字開脚縛りにされ、あからさまな股間をのぞき込まされながら肉芽をいたぶられた貴子夫人は、眼もくらむ羞恥のなかに果てもなく堕ちてゆくばかりであった。
丸裸という恰好にもかかわらず、その姿には躾のよさがにじみ出ている。
滋彦はひと眠りしたのち午後の回診で病院を巡る間にも、アヌス拡張棒付きの貞操帯を嵌められて独房に放置されている貴子にいつの日か淫らな肉体改造手術を施す日のことを思って上の空であった。回診の最後に向かうのは快楽病棟。一〇八号室では白衣をはだけられた朋子が児島老人の膝の上に乗せられて剥き出しの乳ぶさを吸われ嬲りまわされながら娼婦の奉仕を強いられ、三〇三号室では小佐野がいち早く貴子の監禁を聞きつけていた。貴子のことを「お姫(ひい)さま」と呼んで長年憧れてきた小佐野に対し、滋彦はいずれ妻の体を与えることを約する。
その夜、地下室では、首輪と貞操帯だけをまとって従順になった貴子がベッドの上で敏江から食事を与えられていた。きつく食い込む貞操帯をはずす許しを滋彦に乞うた貴子は、与えられた鍵を使って滋彦と敏江の見る前で自ら貞操帯を取り去っていく。拡張されたまま一日中放置されていた秘肉の淫らな崩れように激しく羞じらいながら、直腸の奥深くに埋まったアヌス拡張器を引き抜いていく育ちよい若妻。華族出身の美夫人の肉体はアヌスの性感を覚えさせられ艶めきを増しながら、着実に性の奴隷へと堕ちていく。
首輪の鎖をベッドの脚に巻きつけて夫人の優美な裸形を床に這いつくばらせ、尻だけを高々と持ち上げさせるのだ。
地下に囚われた恋人たちも、奴隷に堕とされた身に朝の日課となった調教をほどこされていた。貴子はベッドの脚に首輪の鎖をつながれて四つん這いにされ、ひと晩中責め棒を埋め込まれていた肉の疼きを自らの手で慰めながら、敏江によって浣腸液を注入される。二百CCを注入された後の尻をアヌス栓でふさがれた貴子は、せくり上がる妖しい情感にのたうちながら敏江の愛撫に崩されていく。いっぽう〇〇二号室ではベッドに拘束されたきりの道也が朋子の手で世話を受けていた。朋子を味方につけようと企む道也は、催淫薬の効果で勃起したままの怒張をゆすって、放出の手助けを朋子に求める。誘惑されるまま、若い男の怒張を握りしめてしごき立てる朋子の胸中に衝き上げる情感。パンティを脱いで道也の腰にまたがった朋子は、自ら腰を振って快感の忍び音を洩らしながら絶頂を極める。だが、囚人と言葉を交わしたうえ情交を遂げた朋子のその規律違反の一部始終は、透視室から覗き見ていた敏江の知るところとなっていた。
夫人の真っ白な腰が腹を波立たせつつ、ゆっくり前後に動き始めた。
美香の凌辱で昂ぶった欲情を満たすために、滋彦は病院内の自室に貴子を連れ込んで敏江とともに苛む。T字帯に眼隠しをされたまま柱に立ち縛りにされ、夫とその情婦の秘めやかな愛撫と嬌声を聞かされる屈辱に身悶える貴子。滋彦は眼隠しをはずした貴子の前で敏江を後ろ手に縛り上げ、ベッドの上で怒張を咥えさせる淫靡な愛戯に没入していく。敏江は貴子に正対した恰好で滋彦の腰にまたがってアヌスを犯され、壮絶な快感にのたうちまわる。貴子はT字帯で埋め込まれた前後二本の責め棒に電動を与えられてみだらに腰を振りたてながら、敏江の快楽の極みを見せつけられる。みじめに火照った体をひとり残された貴子は、絶頂の解放を求める哀願を口にして責め棒の動きで気をやらされる。屈辱にうなだれる若妻はT字帯をはずされ、濡れそぼつ肉に敏江のレズ愛撫を受けながら再び愉悦の極みに追い上げられる。
屈辱と苦痛の果てに快楽の極致があることを知らされた女体は、二度とそれを忘れることができなくなる。
同じ朝、夜通し嵌められたままのT字帯の淫らな刺戟に苛まれて起床の勤めを怠った貴子は、滋彦と敏江に懲罰を受ける。T字帯をして正座したまま夫の情婦の手で上半身を後ろ手に緊縛された美夫人は、低いレザー張りの台に俯伏せにされて、眼の前につきつけられた夫の怒張に舌を差し伸べる。道也の妹までもが病棟の地下に囚われていることを聞かされて、おのが浮気がもたらした無残な結末に絶望しながら敏江に尻を鞭打たれて呻き泣く貴子。T字帯から前後の穴に埋め込まれた責め棒に振動を入れられた貴子は、三つの穴をふさがれつつ尻を打たれる屈辱と快感に狂乱したすえ、滋彦の噴出で喉を灼かれ絶頂を極める。T字帯をはずされて官能に崩れきった肉体を風呂で洗われながら、未開のアヌスを夫に捧げさせられることを宣告される貴子。剃毛されたうえ尻を捧げた俯伏せの姿勢で三百CCの浣腸をほどこされた貴子は、みじめに苦悶しながら、第二の初夜を迎えさせられる秘腔を奥まで清められた。縛めを解かれ縄目を残した美しい肉体を夫に玩弄されながら、美夫人は性奴隷として楽しみ尽くされる運命にうなだれる。
屈辱に火のように燃えあがりながら俯せになり、膝を踏ん張り白い尻を高々ともたげた。
厳しく縛められた貴子が浴室から独房に連れ戻されると、そこには全頭マスクから眼だけをのぞかせた全裸の道也が柱に縛りつけられていた。悲痛な再会に泣き叫びながら、ベッドに追いあげられて海老縛りを仰向けにされた貴子は、眼を剥いて悶え興奮する道也の前で、アヌスに薬剤を塗り込められて淫らな刺戟にのたうつ。衝き上がる刺戟に崩れて恋人の眼も忘れたように浅ましい哀願を放ち、バターを含まされた口で夫の怒張を咥えしゃぶりたてる貴子。爛れたアヌスにバター棒を挿入されて食いちぎる淫技を強いられたうえ、窮屈な海老縛りのまま滋彦に貫かれて第二の破瓜を遂げた美貌の若妻は、激烈な快感にのたうちつつ絶頂を極めて失神した。憎い夫への完膚なき隷属を恋人の眼に曝して、貴子は自分の尻に埋められていた怒張を口で清めさせられる屈辱に呻き泣く。昂ぶりに猛り立つ道也は、最後に貴子を抱かせるという滋彦の悪魔の誘いを受け入れ、全頭マスクをはずされた裸身を貴子の股間に跪かせて、汚辱に泣きわめく恋人の浅ましい汚れを舌で清める。下肢のいましめをほどかれた貴子は後ろ手のまま俯伏せに尻を立てて、惨めさに泣きむせびながら、愛しい男のもので貫かれて快美の嗚咽を洩らしていく。駆け落ちの夢に破れて快楽病棟に堕とされた恋人たちにとって、あまりにも無残な最後の情交であった。
二人のリズムに、夫人はヒッ、ヒィッと息も絶えんばかりの声をあげて揺さぶり上げられてゆく。
愛する道也にまで辱められマゾに開眼させられた全裸を監禁監視され続ける貴子は、滋彦の愛玩を待ちのぞみつつ苛酷な荒淫調教にのたうちまわる日々のなかで、凄艶な娼婦の耀きを身にまとってゆく。その夜、天井から両手を吊られて前後に挿入されたバイブの刺戟で二度たて続けに絶頂を極めた貴子は、敏江の手で泣き薬を塗られ、レズ愛撫を受けながら滋彦の鞭を尻に受けて絶頂に達する。荒淫にやつれてぶら下がった貴子は容赦のない鞭打ちに絶叫しながら、立ったまま後ろから滋彦にアヌスを犯される。脚を開いて立ちはだかったまま後ろから激しく揺さぶりたてられる貴子は、敏江の手で前にバイブを抉り込まれて擦り合わされると、喜悦の呻きをあげてまたも昇りつめる。才媛を誇った美しい院長夫人に対する凄惨な性の調教がこうして完成し、闇の病棟に全裸でのたうちまわる白い肉奴隷が誕生したのだった。
しかし夫人はそのしあわせな失神状態を続けることを許されなかった。
快楽病棟に入院しているS医大理事長・小佐野は、かつて、貴子の実家に出入りする商人として「お姫(ひい)さま」と呼びならわした女子高生時代の貴子に横恋慕していた。滋彦は完全に隷属しきった貴子に対する調教の仕上げとして、奴隷に堕ちた妻の体を小佐野に与える約束を果たす。監禁以来初めて着物を着せられ、何も知らぬまま病院から連れ出されて待合へ連れ込まれた貴子は、長襦袢一枚に剥かれた体を夫に愛撫され床柱に立ち縛りにされる。昂ぶりに喘ぐ貴子の前に、滋彦と入れ替わりに小佐野が現れる。屈辱に絶叫し口惜し泣きに顫えながら、見下していた男の手でなすすべもなく長襦袢を剥かれて、性奴に堕とされ毛まで剃りあげられた裸身を剥き出しにされいじりまわされる美夫人。小佐野は戻って来た滋彦と二人がかりで泣きじゃくる貴子を立ち縛りから降ろし、テーブルの上に四肢を拡げた仰向けに磔にする。嗚咽に波打つ白い腹を挟んで盃を酌み交わしたうえ、小佐野は開き切った秘裂の奥に酒を垂らして秘肉を吸いたてる。汚辱に忍び泣きつつ感じ始めた肉を小佐野の手にしたバイブでなぶられた貴子は、小佐野に泣いて哀願しながら快楽を求め、灼けつく秘裂の奥に振動を挿入されると腰を淫らに振りたてて失神した。バイブの振動で責められ続ける貴子は失神と覚醒を繰り返して二度目の絶頂を極めたうえ、小佐野の怒張を咥えさせられ、上下からの責めたてに思うまま躍らされながら、何度目とも知れぬ絶頂と同時に小佐野の精を呑み込まされる。失神から醒めた貴子は後ろ手にいましめられて浴室で小佐野に浣腸を受け、尻を犯される。夫の怒張を咥えたまま後ろから揺さぶられ、美しい肉玩具に堕ちて果てることのない愉悦に痙攣を繰り返す美夫人。折しも敏江によってもたらされた道也と朋子の脱走の知らせが、見棄てられた貴子を絶望の底の自暴自棄へと落とした。慟哭する貴子は小佐野に服従を誓ってその怒張に口づけする。小佐野と滋彦に前後から挟まれて同時に貫かれ、二人がかりで揺さぶりたてられる激烈な快楽に泣きわめきながら、貴子は快美のおめきを噴く口を敏江に吸われて無明の悦楽の底へと堕ちていった。
あらかじめ監視されていた道也と朋子は、あっけなく脱走に失敗して再び地下室にぶち込まれる。救いなき闇の病棟に囚われた美しい女たちには、もはや一片の光もなき絶望の運命しか用意されてはいないのだった。
夫人は上気した頬をうっとりと傾けて、そっと唇を押し当てた。
美香が児島老人の所有物へと堕とされる破瓜の場に貴子が呼び出され、老人と大川、滋彦、敏江、そして奴隷の道也、朋子、貴子が揃った一同環視のなかで酸鼻な儀式が始まる。貴子からも愛想を尽かされた道也は滋彦に処刑を宣告されると惨めに哀れみを乞い、最後の助命の機会として妹の破瓜を昂奮せずに見届けることを要求される。泣きむせぶ美香は長襦袢を剥がれて環視のなかに丸裸をすくませる。観念しきれない美少女に老人は黒革の首輪を嵌めて後ろ手に拘束し、滋彦と二人がかりでベッドに押し上げる。仰向けにされても股を開こうとしない美香はそろえた下肢を折り曲げられて秘肉を剥き出しにされ、老人に肉芽をいじられつつアヌスを指で抉られる汚辱に負けて屈服する。死ぬほどの羞じらいに耐えながら、膝を立てた下肢をベッドをまたぐまでに拡げて、股間に注がれる一同の視線に無垢な処女肉をさらけ出す可憐な女子大生。下肢を縛られてクッションで腰をもたげさせられた妹の哀れにも淫靡な裸像に、道也はこらえきれず怒張を屹立させる。かつての愛人への想いを断ち切った貴子は、美香の処女を奪う老人の怒張を口に咥えて濡らしていく。皆が見守りすべてが撮影されるなか、高貴の血をひく美少女は苦痛に呻き泣きながら老人の肉に処女を犯される。兄の助命を乞いながら、激痛に耐えて命じられるままに腰を振りたてる美少女の胎内に児島老人の汚濁が注ぎ込まれ、こうして闇の病棟に堕とされた罪なき女子大生は、魂を苛む長い監禁の果てに老醜の情欲で処女を蹂躙され尽くした。破瓜を終えて縛られたまますすり泣く美香は、鮮血にまみれた股間を道也の舌で清められる。狼狽の悲鳴をほとばしらせながら、清掃とも愛撫ともつかぬ兄の舌で女の肉をしゃぶりたてられた妹は、甘美な戦慄に溺れ込んでよがり歔きとともに裸身を反り返らせ絶頂を極める。老人は兄の眼の前で美香の股間の毛を剃り上げ、玩弄物となるべきういういしい肉芽を剥き出しにした。
やがて夫人は被虐の昂ぶりに耐えかねたように、嗚咽に総身を顫わせ始めた。
【半年後】快楽病棟に囚われた生贄たちへの調教は半年にわたって続いた。児島老人がたくらむ女体競売ショーに出品されるため、貴子、ヤス子、朋子らに加えられていく終わりなき調教。いっぽう児島老人は美香を愛妾として侍らせ、命を蝕む激しい放蕩にふけって日々痩せ衰えていくふうであった。ショーを直前に控えた夜、半年にわたる地下幽閉によってセックス奴隷へと堕ちた朋子の裸身が婦人科の検診台に横たえられ、淫蕩をまといつかせた蒼白い女体に酸鼻な手術が施される。手術室に連れ込まれた貴子が虚ろな瞳を宙に放つ朋子の股間に顔を押し伏せられて見たものは、女の秘肉が包皮を切除されてピアシングされた陰唇に金の環をはめられているすさまじい女体蹂躙のありさまであった。恐怖に慄えながら同じ運命を宣告された貴子は眼隠しをされて検診台に乗せ上げられ、悲痛な哀訴もむなしく、無残な奴隷の刻印を滋彦の手で刻み込まれていく。
股間を鎖につながれて秘密ショーの舞台に引きずり出された貴子の肉体は好色な男たちの熱狂を呼んだ。興奮した児島老人はその夜、美香の体にも同じ改造を施すことを要求する。検診台に下肢を開いた女子大生の、女性美をきわめる十八歳の健康な肉体に加えられていく卑猥な女体改造手術。いわれなき復讐の贄となって処女を穢され、長い監禁の果てに二度と戻らぬ無残な変形を生身に強いられる高貴の美少女の、あまりにも苛酷な運命に嗚咽する被虐の裸形に、興奮しきった児島老人は脳溢血を招いて倒れた。