高校生だった志摩は母なきあとの父の病床を介護するうちに実の父と肉体の契りを交わしたばかりか、結婚後も夫に隠れて背徳の情交を続けていた。覗き見によって志摩の秘密を知った茂造は夫に真実を告げて憔悴の果ての自殺に追い込み、旧家の名誉に縛られた志摩を脅してその肉体を貪っていたのだ。美しい夫人の背徳の罪がさやかと自分を凌辱の巻き添えにしたことを知って妖しいめくるめきに誘われる明子の眼前で、押し出されたさやかが志摩夫人の股間の屹立に貫かれていく。松葉くずしの姿勢でつなぎ合わされて背徳的な快感に喘ぐ母と娘の汗に絖光る裸身を嬲りながら、茂造は大垣内家の最後の秘密をさやかの耳に暴きたてる。自分が祖父と母との不義の間に生まれた罪の子だと暴かれて呆然とするさやかと、号泣する志摩。かつて志摩に付け文をしたことを咎められて指を切り落とされた茂造の復讐の怨念が、ついに志摩を畜生の道へ堕としたのだ。錯綜しつつ渦巻く因縁に呪縛された魔の棲む部屋で、振動する淫具を咥え合った母と娘は白い肉をのたうたせて恍惚の極みに昇りつめる。許しをもとめてすすり泣く女主人をさらに休みなく責めたてながら、怒張を咥えさせてゆさぶりたてる茂造。梅雨明けの激しい雨が開け放した戸口から吹き込み雷鳴がとどろくなか、つなぎ合わせた腰を振り合って踊る母と娘の白い裸身は、喜悦の叫びとともに肉欲の極まりに跳ねた。