五年前に未亡人となった三十代の綾子は、夫が遺した莫大な財産で贅沢な生活を送りつつ、夫に仕込まれたマゾの性癖をもてあまし、被虐の情感を募らせる日々を送っていた。愛人の武井に会うために盛装してNホテルに赴いた綾子は、エレベーターに乗り合わせた若い男に話しかけられて驚愕する。それは最近、さまざまな場所で綾子の前に現れては得体の知れない視線を投げかけてきていた不審な男だったのだ。わるぶった笑みを浮かべつつ二人きりのエレベーターを途中で止めた男は、すくみ上がる綾子に襲いかかる。男の眼にサドの欲望を見てとった綾子は、弱々しくあらがいながらマゾの本性を暴かれて為すがままにされてゆく。後ろ手に手錠をかけられ、荒々しく愛撫されながら高価な衣裳を揉みくちゃに乱されていく綾子は、濡れそぼつ股間の秘肉に男の手の侵入を許して、肉欲の陶酔に溺れ込んでいった。