美貌の少年歌手・倫也の歪んだ性格は、両親亡きあとに引き取られた叔父夫婦の倒錯的な嗜癖によって形づくられたものだった。ホモの叔父にアヌスを犯されたうえ欲求不満の叔母とも通じ合って背徳の性を知った美少年は、叔父夫婦のひとり娘を凌辱して屈辱を埋め合わせつつ、歪んだ肉欲の関係に慣らされていったのだ。高校二年で家を出て、ホストクラブに勤めるかたわらレコード会社の専務に取り入った倫也は、ホモの専務とマゾの専務夫人と通じ合いつつSMの魅力を覚えていく。スター歌手にのし上がった倫也は作曲家・徳丸清の愛人となって爛れた愛欲に溺れるいっぽう、専務の末娘でもある徳丸の妻を秘かに狙っていた。