嬋娟とか窈窕とかいう形容がピッタリくる二十七、八の美女だ。
美貌の少年歌手・倫也の歪んだ性格は、両親亡きあとに引き取られた叔父夫婦の倒錯的な嗜癖によって形づくられたものだった。ホモの叔父にアヌスを犯されたうえ欲求不満の叔母とも通じ合って背徳の性を知った美少年は、叔父夫婦のひとり娘を凌辱して屈辱を埋め合わせつつ、歪んだ肉欲の関係に慣らされていったのだ。高校二年で家を出て、ホストクラブに勤めるかたわらレコード会社の専務に取り入った倫也は、ホモの専務とマゾの専務夫人と通じ合いつつSMの魅力を覚えていく。スター歌手にのし上がった倫也は作曲家・徳丸清の愛人となって爛れた愛欲に溺れるいっぽう、専務の末娘でもある徳丸の妻を秘かに狙っていた。
割られた体を強引にゆさぶられながら、綾子はいくぶん張りを失った声で訴え続ける。
倫也は徳丸と示し合わせて一人で在宅中の妻・綾子を訪れる。相談を持ちかけるふうを装って応接間に通された倫也は年上の人妻への堰かれた憧憬の想いを口にしつつ、動転する綾子に襲いかかっていく。激しく倫也をなじりながら抵抗する和服の美女を力で押し伏せた倫也は、和服の裾を割いて腰を割り込ませ、パンティも着けぬ下腹を剥き出しにして剛直で貫く。絶望の叫びを放ちながら串刺しにされた綾子は、乳ぶさを掴み出されて揉みなぶられつつ巧みな抽送で責めたてられ、熟れた女体の官能を無理やり目覚めさせられていく。口惜し泣きを噴きながらのたうった若妻は、夫との生活では満たされなかった肉を激烈な喜悦に灼き尽くされて、汗まみれの裸体を痙攣させて絶頂を極めた。
あの日、あれから素っ裸にされてあぐら縛りに縛られ、嘔吐の出るほどもてあそばれた綾子はほとんど夢遊状態の中で、倫也の性の玩具になることを誓わせられたのだ。
絶頂を極めた体を素っ裸のあぐら縛りにされて完膚なきまでに倫也に犯された綾子は、倫也の玩具になることを誓わされてマゾへと堕ちた。やがて徳丸と倫也との関係を眼前で見せつけられ完全な隷属を遂げた綾子は、専務の娘でもある妻にこれまで頭の上がらなかった徳丸のサディスティックな欲望の餌食となって、二人の男に前後から同時に犯されながらすさまじいのたうちに果てる。倫也がステージで観客の少女たちを熱狂させているその夜も、綾子は全裸を柱に縛りつけられ前後の秘腔を埋めつくす貞操帯を股間に嵌められたまま、倫也の帰りを待っているのだった。
小桜ひとみもまた倫也の淫らな調教によって堕落の一途をたどっていた。倫也に逆らえなくなった美少女は全裸を柱に縛られたまま徳丸の淫欲に提供され、秘裂を剥き出しにした無毛の下腹を拡げさせられて淫らな玩弄に曝されたのだ。今ではマンションで倫也を迎えるひとみは丸裸の体に後ろ手錠と首輪を嵌められ、姉の手で鎖を曳かれて倫也の足元に跪く。稚い乳ぶさを弾ませながら奴隷の姿で怒張に口づけする女王さまには、清純な美少女歌手の面影はどこにもない。あどけなさを失って人気を凋落させていくひとみには、今夜、倫也のマンションに呼び出されて徳丸綾子と全裸で対面させられる運命が待っていた。美少女は若妻の凌辱を眼前で見せつけられ、肛姦の汚辱の凄まじさを目撃させられたうえ、想像すらしなかった第二の処女喪失の苦悶を味わわねばならないのだった。
そのころ若宮久美子は、英倫也への失恋の絶望をつづった遺書を携えたまま、倫也の子を孕んだ身を北の果ての海に投じようとしていた。