修平たちの性奴に堕ちた女体の内に肉欲の疼きを抱えながら日々を送っていた女医の真由美は、デパートに観に来ていた美術展の会場で、福永家を追放されていた弟の武彦に呼びかけられる。悪相を身につけた弟の変貌ぶりに動揺しながらも、真由美は武彦の馴れ馴れしい誘いを断り切れずに、武彦の仕事場と称する五反田のマンションへと連れ込まれる。様々な責め具が立ち並んだその部屋は、SMビデオを撮影するための部屋であった。武彦は黒木修平への憤懣をぶちまけながら、千尋とえり子を誘拐し凌辱するという報復の企みを真由美に打ち明ける。修平から見捨てられがちな最近の日々に疎外感を募らせていた真由美は、武彦の計画への加担を約束した。だが、ウイスキーを飲みながら武彦の撮影したSMビデオを観ていた真由美は、強い眠気に襲われて意識を失う。福永病院の怜悧な女医も、母娘に先立って自分の身が弟に狙われているとは予想できなかったのだ。武彦は伸び切った真由美を全裸に剥きあげ後ろ手に縛って胸縄をかけ、久しぶりに見る姉の裸体を撫でまわし堪能する。修平の奴隷に堕ち、剃毛されたうえリングを嵌められた真由美の秘肉を舐めしゃぶる武彦にとって、姉のマゾ奴隷になって爛れた愛欲にまみれていた少年時代は遠い日の記憶となっていた。