伸子と明が連れ去られた後、木戸と二人きりになった公子は緊縛の裸体を木戸の足元の絨氈の上に跪かせられる。ほんらい奴隷として外国送りになるはずだった自分の身代わりに伸子がたてられたことを知らされ、組織の男たちの凄まじい凌辱を目の当たりにさせられたばかりの公子は、着衣剥奪の羞恥や緊縛の屈辱にもはるかにまさる木戸への恐怖に打ちひしがれて、すすり泣きながら服従の態度を示す。鞭で脅されながら木戸の破廉恥な質問に答えてオナニーの経験と光子とのレズプレイを告白させられた女子大生は、木戸の眼前で性器を開いて見せるよう命じられて羞恥に燃えあがる。ためらう太腿に鞭を入れられて憤辱に慄えながら、仰向けに上体を倒し股を開いて屈従の言葉を口にさせられる二十一歳の乙女。腰をもたげて肉芽と繊毛をなぶるにまかせた公子は、次いで俯伏せになって尻を立てさせられ、敏感なアヌスをなぶられて妖しい戦慄に身悶え泣きじゃくる。おぞましさに抵抗の意志を喪失しきった公子は木戸の股間に引き据えられ、支配者の怒張に口づけを捧げて服従を誓わされる。屈辱と羞恥に萎えきった裸身を鞭でベッドに追い上げられた公子は、仰向けになって股を拡げるよう命じられ、嫌悪にのたうつ裸体を鞭でぶちのめされ惨めに痙攣させながら、やがて苦痛に負けてダブルベッドをまたぐほどの大股開きに脚を拡げていく。天井の鏡で自分の浅ましい全裸開脚の姿を見せられ、無意識に閉じようとする内股を鞭でしばかれて屈服させられた公子は、すべてをあからさまに曝した自分の若く美しい緊縛の女体をうつろな瞳で見上げてぐったりとなった。愛する男性と結ばれることを夢見ていた乙女の捕らわれの裸体に木戸がのしかかり、無垢な魂を絶望に塗り込めながら、女の成熟を迎えた若い肉体を残酷に犯していく。もう二度と会うことの出来ない危篤の母を想いながら、処女の肉を引き裂かれて苦悶の呻きを噴き上げていく若宮公子にとって、それはこれから始まる長い呵責のほんの始まりにすぎないのだった。