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売られていく女たち

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 肉奴の生を歩み始める女たちの痕跡を日本社会から抹消する手筈が男たちの手で着々と進む。乙崎衣絵は情人と駆け落ちして失踪する夫宛の手紙を書かされ、五十川姉妹のアパートも引き払われた。まみえることもなく母を失った若宮公子には、もはや行方を捜し求める者たちの捜索も届かず、木戸の情婦として飼われる運命が待つ。この先少なくとも数年は続く凄惨な呵責が、つい先日まで処女だった美しい娘の若い肉体を、別の女へと生まれ変わらせていくのだ。
 異国に売り飛ばされる肉の商品となった三人の女は、厳しい調教に磨き上げられた裸身を柱に立ち縛りにされて、荷造りと搬送を直前にした最後の検分を男たちによって受ける。この一週間の厳しい調教によっていや増した女体の魅力とは対照的に、どの女も絶望のあまり魂までうつろになった瞳を宙に投げて放心しきっていた。死んだように無反応な衣絵、処女膜を再生された身を嘲弄されながら激情にわめく伸子、奴隷に売られる処女の身をガックリとうなだれさせて観念しきったひとみ。この期に及んでも姉の身の上を気づかうひとみは、おのが犠牲の代償として光子の罪が許されたと聞かされて可憐にも安堵の涙をこぼす。光子が若い衆の溜まりに投げ込まれ今もなお輪姦の限りを尽くされているとは、さすがの男たちも口にするのをはばかったのだ。首筋に注射を打たれて意識を失った女たちの裸身が寝袋に押し込まれ、コンテナに横たえられて厳重に施錠されると、日本の女の肉体美の粋を極めて造り上げられた高価きわまる輸出用貨物が完成する。埠頭の倉庫から飛び立ったヘリコプターが海上にある大型貨物船まで運んでゆく三つのコンテナには一つの木箱が添えられて、女たちのアルバムから集められた幼い頃からの日常生活の写真が収められていた。将来の運命も知らずに健やかに成長し、青春を謳歌してきた女たちの幸福な記録は、いまや全裸でハーレムに繋がれる奴隷の境遇へと堕ちた生身の美肉との陰惨な対照をなして、淫虐な権力者たちを楽しませることになるのだ。日本の繁栄と貿易商社の利益とを担った美しい肉の貨物を、異国へ向けて輸送していくヘリコプターの窓からは、まだ暗い明けそめた空を背景に、美しい富士山の姿が浮かび上がっていた。
[ 2-6 ]
シチュエーション
ひとみ
奴隷下げ渡し
衣絵
奴隷下げ渡し
伸子
奴隷下げ渡し
公子
凌辱の末路
光子
凌辱の末路

登場人物

剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
それは自分が奴隷に売られると覚悟した所から匂い出るものだけに、哀れさを誘わずにはおかない。
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
乙崎衣絵は、幾人もの男になぶられた事がまるで嘘のように成熟した裸身をつややかに輝かせて、金縁の品定めの手に何の反応も見せなかった。
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伸子の裸身に激情の朱が走った。
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「世間へもどる時分には別人のようになってるでしょうからね」
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「若い者の溜りに放り込んであります」

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