打たれるたびに右に左にグラリグラリと顔を傾けながら、伸子は恍惚もなにも弾き飛ばされて、泣きわめいている。
同じ日の朝、光子と引き離されて商事会社の幹部・木戸の手に渡された公子の身にもまた、羞恥と被虐に塗りつぶされたおぞましい汚辱の運命が降りかかろうとしていた。写真で知った公子の美しさに心動かされた木戸は公子をおのが情婦とする代わりに、不貞をはたらいた現在の情婦に処女膜再生手術をほどこして奴隷のひとりに仕立て上げようとしたのだ。木戸の会社の入社試験に落ちて以来その情婦となってマンションをあてがわれていた谷口伸子は、半年も経たぬうちに若い愛人をつくり、その愛人・道下明を呼び込んで愛戯にふけっていた。素っ裸で抱き合っていた若い男女はその朝、木戸の手下の者たちに取り押さえられ、関西出張と偽って情婦を見張っていた木戸のもとへと拉致される。薬による眠りから腰を蹴られて目覚めたとき、伸子は丸裸を後ろ手に縛られて木戸と男たちの環視のなかに転がされていた。裸で柱に立ち縛りにされた明の眼の前で、伸子は縄尻を曳かれて引きずり起こされ、裸を後ろ手にくくられたもう一人の若く美しい女を抱いてソファに掛けている木戸の足下に引き据えられる。木戸はその若宮公子の羞恥にわななく体をもてあそびながら、うなだれて惨めに許しを請う伸子を打擲して冷酷に断罪し、他の男に売りとばされる過酷な罰を宣告する。外国のハーレム送りを宣告され、それを免れるただひとつの途として愛人の性器を口で勃起させたうえ噛み切ることを命じられた伸子は、極限の恐怖に取り憑かれて明の下腹ににじり寄る。だが、恐怖にすくみ上がる明の怒張は伸子の必死の口淫にも反応せず、十分後、若い女の凄惨な運命を確定させた。慟哭する伸子の裸身は絨氈の上に転がされ、環視のなかで木戸の手下の二人の男に輪姦されていく。裂かれた下肢を一人の男に貫かれつつもう一人の男に口を吸われ、揉みくちゃにされてゆさぶられながら玩弄にのたうつ伸子の悲惨な女体を、公子は慄えながら見せつけられる。凄まじい凌辱のさなかにも女の官能を突き崩され、総身を痙攣させ腰を突き上げて絶頂を極める伸子。木戸の憎悪と侮蔑の言葉を浴びながら、なおも抜かずに犯され続け、頬を左右に打たれつつ幾度も昇りつめて泣きわめく伸子の姿に、明は怒張をそそり立たせ、呆然となった公子はなぶられる内股を昂ぶりに濡らし始める。伸びきった伸子は俯伏せに転がされて尻を立てさせられ、捻じった頬で上体を支えた浅ましい恰好の女体を二人目の男に後ろから犯される。尻をしばかれ突きまくられながら、絨氈によだれを垂らして息も絶えだえに呻きのたうつ伸子の凄惨な痴態を、おのが将来の姿として予告された公子は絶望に放心して声もなかった。