夏休みも半ばを過ぎた頃、睦は友人の結城珪子を哲哉に紹介する。大学卒業後アメリカで研究に従事していた珪子は、帰国して秋からK大付属高校の英語講師に就くことになっていたのだ。珪子の意志の強い美貌に惹かれた哲哉は英語の家庭教師を珪子に願い出る。冷徹さの影を窺わせる哲哉の美貌に危険なものを感じながらも、珪子は睦の困惑を救うために申し出を受け入れる。次の夜、哲哉の部屋に呼び出された睦は、乳ぶさを巻くゴムチューブと二本のバイブレーターが付いた黒革の褌を着けさせられて、天井から爪先立ちに吊られる。前日のためらいのそぶりを難詰された睦は体中を厳しく鞭打たれて激痛に絶叫しながら、珪子の凌辱に手を貸すことを承知させられ、バイブの振動と鞭打ちの苦痛で淫らに昇りつめる。
かおるとともにレッスンを受けることになった哲哉は、その抜群の知力で珪子を驚かせる。肉体の関係を明らかに窺わせる好一対のカップルを好もしく見つめながら、珪子は、美少年と美少女の間の真の関係にまだ気づいてはいなかった。