【翌朝】大里浩一郎の妻と娘を凌辱してついに仇敵への復讐を達成した太は、宿願を果たした快感のうちに爽やかな朝を迎える。夜の明けることのないコンクリートの地下檻に素っ裸のまま閉じ込められて疲労に眠りこける生贄たちの姿を監視カメラのモニターから眺めながら、太は大里家の失踪を世間から隠すための策をめぐらせていく。
全裸に毛布一枚をかぶって檻の中で抱き合って眠った香代子と亜矢は、我が身に降りかかった凌辱の悲運を噛みしめる間もなく双子に起こされる。毛布を引きむしられた母娘は鞭で脅されて檻から引き出され、鉄扉の立ち並ぶ闇の地下牢の廊下を裸のまま浴室まで追いたてられる。穢し尽くされた体を清め合いながら、これからの長い辱めを思って暗澹とする母娘。バスタオル一枚の姿で檻に連れ戻された香代子と亜矢は、食事を与えられたうえしばしの休息を許される。監視カメラに見られながら檻の片隅に置かれた便器にしゃがんで排泄する奴隷の生活が、大里病院の令夫人と令嬢の上に始まろうとしていた。いっぽう妻と娘を奪われた浩一郎は、醜聞の露見を怖れるまま数日の留守を告げる電話を病院に掛けさせられ、希望なき未来に煩悶する。