細頸に掛けられた水晶の{珠数}が汗に光る鳩尾を垂れて、紫の房が荒々しく起伏する腹に触れている。
夫を交通事故で亡くして未亡人となった二十八歳の和香は夫の一周忌が過ぎても、親族が持ちかける再婚話を頑なに拒み続けていた。亡夫への貞節を尽くすかに見えた美しい未亡人は、夫の死後、同居していた義弟の透の情婦にされてしまっていたのだった。一周忌の法要の夜、仏壇に火を灯して夫を追想する喪服姿の和香に、二歳年下の義弟がふてぶてしく愛撫をしかける。夫の位牌の前で女体を揉みしだかれて官能を崩され、後ろ手にくくられたうえで喪服を乱された和香は、長襦袢をめくりあげられて色っぽいパンティをあらわにされ、股間を濡らしている痴態を暴き出される。冷酷な義弟に対する屈服の言葉を口にした和香は、パンティを剥がれた剥き出しの下腹を割り裂かれ、剃毛の恥辱を加えられていく。恥に打ちのめされた和香は全裸にされてM字開脚に縛られ、恥毛を失った股間を蝋燭で照らし上げられて見せつけられる。半年前、透に襲われて全裸を縛りあげられ、犯されながら絶頂を極め尽くした和香は、透にあらがう気力をとうに失っていた。透は夫への罪悪感に苛まれる和香をからかっていたぶり、服従の風情もあらわな嫂の体を兄の位牌の前で俯伏せに転がして貫いていった。
汗が血の気を失った頬に冷えはじめた。
夫の親友で、その死後に和香を会計事務所に雇ってくれた所長の春木は、未亡人となった和香に特別な感情を抱いていることを窺わせていた。法要の翌日、一周忌が過ぎたのを機に折り入った話を持ちかけようとする春木の誘いをそっけなくはぐらかした和香は、透に命じられていたとおりに早々に帰宅する。全裸に剥かれて後ろ手あぐら縛りにされた和香は、透から肛姦の企みを聞かされて狼狽するのもむなしく、緊縛の身を俯伏せに転がされて尻を突きあげさせられる。透は怯えに慄える和香の尻に浣腸器のシリンダーを突き立て、肉芽を擦りたてながら冷たい薬液を注ぎこむ。尻を振りたてつつ悪寒にわななく和香は、便意に耐える女体をベッドに掛けた透の股間に押し伏せられ、みじめな口淫奉仕を強要される。縛めを解かれてトイレに連れ込まれ、浅ましい排泄を曝して身も心も屈服しきった和香は、風呂で洗われた体をマットレスに四つん這いに這わされ、みずからの両手でアヌスをくつろげる隷従の姿勢をとらされる。未開のアヌスにサラダ油を流し込んだ透は、怯えにわななく尻を剛直で刺し貫いて、美しい未亡人の後ろの処女をおびただしい出血とともに破った。
赤い筋を刻み込まれて収縮し痙攣する尻は、その奥に責め具をくわえ込んだ肉の収縮を必然的に生じ、責めは二重になった。
【冬】新年のある日、和香は透が若い女を車に乗せて通りかかるのを偶然見かける。その夜、問いただされた透は、上司の娘の由利子との結婚話が進んでいることを初めて和香に明かした。透に仕えるため、叔父の縁談も春木の求婚も断ってきた和香は、捨てられることを予感してみじめに泣きながら透にすがりつく。冷酷さを剥き出しにした透は和香を裸にさせ、恥にうなだれる嫂の裸身を婚約者の若い女体と思い較べる。オナニーを命じられた和香は羞恥に燃えたちながら仰向けになって股を開き、淫欲に疼く秘肉をみずからの指で慰めていく。浅ましい自慰の姿を写真に撮られ、前後の秘腔に二本の淫具を呑みこんで快楽にうごめきつつ、喘ぐ口に透の怒張を押しこまれて激しく絶頂を極める和香。嫂の女体の果てなき淫らさに憎しみをつのらせた透は、後ろ手に厳しく緊縛した和香を鴨居から吊り下げ、白い肉をベルトで打ちたたく。強烈な打擲に素肌を切り裂かれながら、和香のあげる絶叫はそれでも昂ぶりにうわずっていくのだった。
「縛られ、鞭打たれ、恥ずかしい所の毛まで剃られたうえに、アヌスまで捧げさせられて……」
和香は、透と由利子の新居となるべく改装される旧家を出てアパート暮らしを始める。春が近づく頃、華やかに執り行われた透の結婚式で新郎の母親代わりの役を務めた和香は、夫婦が新婚旅行に旅立つのを見送りつつ、透との関係が完全に終わったことを噛みしめて放心する。春木から屈託のない誘いを受けあらためて求婚をほのめかされた和香は、悲愴な覚悟とともに誘いに応じる。旅館に連れ込まれた和香は義弟に調教され尽くした裸体を春木の眼の前に曝し、これまで続けてきた背徳の情事を告白しつつ泣き伏すのであった。