【事件の二年後】N女子大学仏文科三年の吉本小夜子は、将来を嘱望されるエリートサラリーマンと結ばれ、盛大な結婚式を挙げていた。紋綸子の白無垢に身を包んだ花嫁の美しさに、臨席者たちの賛嘆の声が降りかかる。若くして小夜子を生み、夫が事故死して以来女手ひとつで小夜子を育ててきた母の静子は、ひとり娘の晴れの門出に胸をつまらせる。だが幸福な結婚生活へ旅立とうとする小夜子を見つめる静子は、二年前に小夜子とわが身を襲った悪夢のような一夜の出来事を思い起こしつつ懸命に緊張に耐えているのだった。
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【二年前】小夜子が大学に入った年の春のある深夜、母娘二人暮らしの部屋に二人の男たちが押し入る。一人の男にナイフを突きつけられ恐怖に凍りつく静子の前で、悲鳴をあげる小夜子を押し伏せて浴衣を剥ぎ取りにかかったもう一人の男は、近所の肉屋の店員であった。母娘はともども全裸に剥かれて浴衣のしごきで後ろ手にくくられる。男のあぐらの中に前向きに抱きすくめられ、絶望に打ちのめされる静子の前で、ナイフで脅されつつ処女の股間を開かされていく小夜子。母娘の秘肉を交互に覗き込んだ肉屋の男は、いやがり暴れる小夜子の下肢を押し広げて強引に処女を奪う。切れぎれの悲鳴を噴いて犯され揺さぶられる娘の腰の傍に、静子は俯伏せに押し伏せられて背後から犯される。夫なきあと孤閨を保ってきた肉を荒々しく責めたてられた静子はやがて淫らな呻きを噴き上げて、肉の悦びに溺れこんでいった。母娘の肉を満喫したヤクザの佐伯亨と肉屋の店員の寺島徳二は、さらに相手を取り替えて女たちの体を楽しむ。凌辱の果てに泣き崩れる母娘から金を奪って男たちが去った後、静子も小夜子も、自分たちの暗澹たる将来を思って泣きむせぶ。
[ 2 〜 4 ]
悪夢の襲撃から三日後の夜、警察に訴えることもできずに身をひそめて暮らしていた母娘のもとに再び男たちが現れる。居丈高な態度で部屋に乗り込んだ二人は、怯える母娘を素っ裸に剥き上げ、女体を前後から見比べて楽しんだうえでロープで後ろ手に縛りあげる。敷きのべられた布団に仰向けに転がされた静子は下肢を開いて縛りつけられ、佐伯の指で秘肉を責めたてられていく。寺島に抱きすくめられてなぶられる小夜子の前で、観念しきった肉を佐伯にいたぶられて昂ぶりにまみれていく静子。佐伯は静子の体の上に逆しまに伏せ、怒張をしゃぶらせながら熟れた秘肉を舐めあげる。淫らに崩された静子の肉の上にいやがる小夜子が無理やり引きずり上げられて逆しまに押し伏せられ、互いの股間を眼前に見せられた母娘は恥辱に泣き叫ぶ。佐伯は静子の顔の真上で濡れてもいない小夜子の秘裂を強引に貫き、痙攣して泣き叫ぶ娘を残酷に犯し始める。慟哭する母と激痛に悶え泣く娘の悲鳴が交錯する。静子の上から降ろされた小夜子は俯伏せに尻を立てさせられてさらに寺島に犯される。荒々しく揺さぶられる娘の横で、静子は仰向けになった佐伯の腰をまたがされて剛直の上に体を落とし、汚辱の肉の交わりを遂げる。汗にまみれ、腰を振りたてつつ昇りつめる静子。いましめを解かれた母娘は風呂場に連れ込まれて男たちの体を洗わされる。小夜子は自分を汚し尽くした寺島のものを無理やり咥えさせられ、みじめな口淫を強制される。寺島に代わった佐伯の怒張を口に押し込まれてぎこちない奉仕に呻き泣く小夜子の隣で、静子もまた寺島のものをしゃぶらされる。白い肉体にいましめの痕を残したまま汚辱の奉仕にはげむ母娘の口の中に、男たちは激しく精を注ぎこんだ。
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そのさらに三日後、中堅企業で課長を務める静子の勤務中に佐伯と寺島が現れて金をせびる。言われるままにゆすられるしか為すすべのない静子が、せめて小夜子だけは許してほしいと哀願するのを男たちは笑い飛ばす。その日、静子が帰宅する途中に再び現れた佐伯は静子を鮨屋に連れ込んで飲食をたかり、絶望に打ちのめされる静子をなぶりながらまたも静子の家に乗り込む。家では寺島が小夜子を全裸に剥き上げ、後ろ手に縛りあげて壁際に立たせた小夜子の股間から繊毛を剃り上げたところだった。愛娘への非道な仕打ちに憤る静子もまた全裸を後ろ手に縛られて小夜子の隣に立たされ、濃く茂った股間の毛叢を剃り上げられていく。後ろ向きにされて佐伯に尻をなぶられ始めた小夜子のすすり泣きに無念と憤辱の涙を誘われながら、静子はなすすべもないのだった。並び立たされて無毛の股間をいたぶられた母娘は、猛りたった男たちに俯伏せに押し転がされて犯される。肉の喜悦に昇りつめる母と、揺さぶられながら惨めに泣きじゃくる娘。男たちは観念しきった母娘ともども大量の酒をあおって乱交の宴に溺れ込んでいく。酔いの回った男たちが前後不覚に眠り込んだ時、静子は秘め隠してきた殺意を剥き出しにし、さっきまで女体をいましめていたロープを手にして、驚愕する小夜子の前で決意を実行に移す。荒れ果てた裏庭の草を刈り、穴を掘って死体を埋める計画がその胸中には秘められていた。
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【事件の二年後・現在】結婚式場に満ちる歓声によって回想から引き戻された静子は、憂悶を胸に抱きつつ披露宴を終え、小夜子を新婚旅行へと送り出した。一人きりで家に戻った静子は愛娘の嫁入りを無事終えたことを亡き夫の位牌に報告するが、佐伯の亡霊が闇の中から襲いかかってくるように感じて、ひとり泣き伏すのであった。
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