薄暗い豪華な広間に、若く美しい五人の女が薄物一枚の半裸を柱につながれて曝し立てられていた。ライトで照らし上げられて羞じらう女たちを取り巻いて欲情に昂ぶっているのは、それぞれの女の愛人である男たち。この秘密パーティにいやがるパートナーを無理やり連れ出して来た会員の男たちは、抽選によって他の会員の女たちを交換しあって淫らな乱交の宴にふけろうとしていたのだ。司会者の女に案内されるままくじ引きで当夜の相手を決めた男たちは、羞じらい泣き叫ぶ女たちの薄物を剥ぎとって全裸をさらけ出し丹念に鑑賞する。恥辱に泣きむせぶ女たちは柱から解かれて、広間の暗がりでなぶりものにされていく。
幾度か相手を交代した後、男のうちの一人の緒方啓介が隣室でひと息ついているところへ、司会者の女が現れる。黒装束に身を包んだ派手な化粧のその美女・野際彩子は、秘密クラブの女主人であり啓介の愛人でもあった。啓介の別の愛人である山之内しのぶをクラブへと連れ出すよう誘いをかける彩子は、啓介に巧みにはぐらかされて嫉妬の炎を燃やす。年頃の娘のある啓介が女遊びから足を洗ってしのぶと結婚する意志があることを悟った彩子は、屈辱のあまり言葉を失った。