衝撃と屈辱とで声がビリビリ慄え出しそうになるのを隠すために、彩子はキッと立ち上がると鞭を引っ掴み、両手で折れんばかりにたわめておいてビュウと空を打った。
薄暗い豪華な広間に、若く美しい五人の女が薄物一枚の半裸を柱につながれて曝し立てられていた。ライトで照らし上げられて羞じらう女たちを取り巻いて欲情に昂ぶっているのは、それぞれの女の愛人である男たち。この秘密パーティにいやがるパートナーを無理やり連れ出して来た会員の男たちは、抽選によって他の会員の女たちを交換しあって淫らな乱交の宴にふけろうとしていたのだ。司会者の女に案内されるままくじ引きで当夜の相手を決めた男たちは、羞じらい泣き叫ぶ女たちの薄物を剥ぎとって全裸をさらけ出し丹念に鑑賞する。恥辱に泣きむせぶ女たちは柱から解かれて、広間の暗がりでなぶりものにされていく。
幾度か相手を交代した後、男のうちの一人の緒方啓介が隣室でひと息ついているところへ、司会者の女が現れる。黒装束に身を包んだ派手な化粧のその美女・野際彩子は、秘密クラブの女主人であり啓介の愛人でもあった。啓介の別の愛人である山之内しのぶをクラブへと連れ出すよう誘いをかける彩子は、啓介に巧みにはぐらかされて嫉妬の炎を燃やす。年頃の娘のある啓介が女遊びから足を洗ってしのぶと結婚する意志があることを悟った彩子は、屈辱のあまり言葉を失った。
頂点を飾る乳首は女王を矜る女にしては処女のように小さくういういしい。
緒方の娘と名乗って野際邸に乗りこんできたのは、女装した竜也であった。竜也は応接室に現れた彩子を一瞬で押し伏せて後ろ手に手錠をかけ、助けを求める彩子に応えて現れた用心棒の青年たちをも瞬時にたたきのめす。恐怖に慄え上がる彩子を引きずって地下室に降りると、そこでは今まさに三人の男たちが、マットに押さえつけたしのぶを凌辱しようとしていた。竜也は狼狽する中年男たちを脅しつけてしのぶを解放させたうえ、裸のままの男たちを曝し柱にくくりつける。自分の悪事が啓介にばれることを恐れ、屈辱に慄えつつ哀訴を絞る彩子は、男たちと並んで柱にがんじがらめに縛りつけられる。下着を切り取られて乳ぶさと繊毛を剥き出しにされた勝ち気な女主人は、服を着たしのぶを連れて立ち去る竜也に嘲笑されて、がっくりとうなだれるばかりだった。
快感に痙攣を続ける子宮をさらに激しく打ちたたかれ灼かれた彩子は、夢うつつの中に呻きのけぞり、泡を噴いて完全に失神した。
竜也は野際邸に電話をかけ、彩子がはたらいてきた悪事をばらすと脅したてて、しのぶに対する狼藉の報復を宣告する。竜也が再びただ一人で乗りこんだ野際邸では、使用人たちを追い払った無人の邸で、思い詰めた彩子が猟銃を手に待ち構えていた。恐怖にすくみ上がりながら竜也を追い払おうとした彩子は、剛胆な竜也の対応にあっさりと屈して組み伏せられ、後ろ手に手錠を掛けられ犬の首輪を嵌められたドレス姿を玄関ホールの柱に立ち縛りにされる。彩子は極限の屈辱に泣きわめきながらナイフで衣服を残らず切り裂かれ、一糸まとわぬ裸身をさらけ出される。自分が支配していた屋敷の玄関に首輪付きの全裸で曝しものにされた気位の高い美女は、「奴隷」と記した荷札を股間の繊毛に結びつけられて放置される。邸内を調べ尽くして玄関に戻った竜也は彩子を柱から解き、首輪を曳いて廊下を連れ回す。あまりの惨めさに悶え泣きながら地下室へと連れ込まれた彩子は、さきにしのぶを辱めたマットレスに押し転がされ、手錠を解かれた体を大の字に拡げて縛りつけられる。腰枕を当てられて高々と突き上げた股間を割りくつろげられ、羞ずかしさに呻き泣く彩子は、黒々と茂った股間の翳りを剃り取られることを言い渡されて悲痛な哀願の声を絞る。竜也は部屋に備わっていた巨大な淫具を持ち出すと、観念しきれずに泣きじゃくる彩子の乾いた秘肉に無理やり挿入して紐で固定する。淫具の振動を入れられ白い裸体をのたうたせて苦悶する美貌の女主人は、盛り上がった乳ぶさをゴムチューブで巻き締められ絞り上げられる。淫具の振動の炙るような肉の刺戟に苛まれて大の字の裸身をのたうたせながらも剃毛の屈服を拒む彩子は、張りつめた乳ぶさに鞭をたたき込まれて激痛に絶叫を放つ。左右のふくらみを相次いでしばかれ、尖った乳首を弾かれて泣きわめきながら四肢を痙攣させた彩子は、苛酷な責め苦についに屈服してみずから剃毛をせがむ屈辱の言葉を口にさせられる。淫具の振動を止められ羞じらいに泣きじゃくりながら女の矜りの繊毛を余さず刈り取られていく彩子。再び振動を送り込まれて肉の愉悦にのたうちながら、剥き出しの股間と肉芽を鞭でしばき上げられた彩子は、総身を痙攣させて凄まじい絶頂を極めた。か弱い女へと生まれ変わって為すがままに竜也に口を吸われた彩子は、マットレスから解かれてあらためて後ろ手にいましめられ、「奴隷」の荷札を首輪に垂らされて鏡の前に引きずり出される。荷札の付いた首輪、乳ぶさを巻き締めるゴムチューブ、そして無毛の股間に埋まったままの淫具をまとって、完全な屈服を遂げた女王の白い敗残の裸身が鏡に映し出される。あらがいの気力を喪った彩子は命じられるまま跪いて、全裸になった竜也の股間の怒張に口を使って奉仕させられる。稚拙な技巧を叱責され、乳ぶさを鞭で打ちたたかれる屈辱と苦痛に耐えかねて伏しまろんだ白い肉体をさらに鞭打たれて惨めな屈服を重ねていく彩子。従順な奴隷となって竜也の怒張を咥えしゃぶりたてるかつての女王は、奉仕のさなかに再び入れられた淫具の振動に耐えきれず、白眼を剥いて昇りつめる。淫具を抜き取られた彩子は鞭に追われつつ疲弊しきった裸身を正座させられたうえ、椅子に掛けた竜也の腰に命じられるまま前向きにまたがらされていく。眼前の鏡に奴隷の裸体を映し出されながら背面座位で串刺しにされた彩子は、竜也の逞しい抽送に揺さぶられて魂まで服従を遂げた。つながったまま椅子から降りた竜也は彩子の体を俯伏せに押し伏せ、尻を高く突き出した女体を激しく責めたてる。総身を痙攣させ腰を顫わせて絶頂を極めた彩子は、子宮の奥に灼熱の精を注ぎ込まれつつ泡を噴いて悶絶した。嫉妬に駆られて山之内しのぶを辱めようともくろんだ女の一人目は、こうして女王から奴隷へと堕とされたのだ。
そして今日、ライバルの山之内しのぶが緒方啓介に嫁ぐこの日に、地下の密室に女王として君臨した彩子は、その同じ部屋でセックス奴隷としてデビューさせられようとしているのだ。
彩子の悪巧みと晶子の嫉妬はいずれもしのぶを貶めることなく潰え、啓介としのぶは世田谷の小さな教会でささやかながら幸福に満ちた結婚式を挙げる。最初の凌辱の後も彩子を繰り返し責めたてて従順な奴隷へと堕とした竜也は、女としてしのぶに敗北したことを思い知らせるため結婚式場へと人知れず彩子を連れ込んだ。マントの下で全裸にされて首輪から伸びる鎖で後ろ手に縛られた彩子は、乳ぶさをゴムチューブで絞り上げられたうえ、無毛の股間に鎖で股縄を掛けられるという破廉恥な姿をさせられていた。屈辱に嗚咽する彩子は式場から連れ出され、竜也の用意した隷属の儀式に捧げられるため自分の屋敷へと連れ戻される。竜也はかつて彩子の主催する乱交パーティのメンバーだった男たちのうちの三人に彩子の体を与えてなぶらせる代わりに、彼らの情婦の提供を受けて楽しもうというのだった。娼婦へと堕とされる恥辱にがっくりとうなだれる彩子はマントを剥がれ、あぶら汗にまみれた体を洗われもせずに、ブラジャーとスキャンティだけを許された体を後ろ手に縛られ首輪に鎖を繋がれて、惨めな奴隷の運命が待つ自分の屋敷の地下室へと曳かれていく。
二人の男に上と下を同時に犯され始めた彩子は汗まみれの裸身をのたうたせて苦悶とも狂喜ともつかぬ呻きをあげ始めた。
地下室では招かれた三人の客が、それぞれ自分の情婦を曝し柱に全裸に縛りつけて竜也と彩子を待ち受けていた。不動産屋の桜井に囲われる三十七歳の亜矢子、ビール会社重役の水上に調教されているA学院の女子大生で二十歳のひろみ、中国人貿易商・陳啓徳の情婦の二十五歳のスチュワーデス・涼子は、曝し柱に全裸を後ろ手につながれて羞恥に身悶えながら、愛人の男の前で竜也の吟味を受けていく。抜けるような白い肌をなぶるように玩味された亜矢子は羞じらいに泣きむせび、若々しく肉の張った腰を鞭打たれ乳ぶさを弾ませて悶えるひろみは双の乳首を鞭で弾かれて激痛に泣きわめく。恐怖に慄えながらも瞋恚に瞳を燃やして竜也を罵倒した驕慢な涼子は、意味もなく腰を、腹を、乳ぶさを、太腿を、下腹を鞭打たれて苦痛に絶叫し、惨めな屈服の言葉を吐くのもむなしくさらに乳ぶさをしばき上げられて号泣する。容赦のない残酷さで観客たちに息を呑ませた竜也は、女たちと並べて立ち縛りにした彩子の下着を男たちに剥かせていく。ジャンケンで勝った桜井と陳が彩子のブラジャーとスキャンティを剥ぎ取り、かつての驕慢な女王の下腹の繊毛まで剃り取られた敗残の裸体を曝しあげる。竜也は四人の裸女を柱に抱きつくように縛り直して、さらけ出された四様の尻を観客に見せつける。羞恥にうごめく尻を鞭で厳しくしばき上げられた彩子は、惨めな哀願の悲鳴を噴き上げてのたうち、苦悶の嗚咽と絶えだえの哀訴を吐きながら、客の男たちへの口淫奉仕と剃毛の屈辱を承諾させられる。柱から解かれて眼隠しのまま跪かされた彩子の前に、再びジャンケンで決めた順番に男たちが並ぶと、竜也は彩子の口淫奉仕に合わせてそれぞれの男の情婦の尻を鞭打っていく。水上の眼の前で悲痛に泣き叫びながら尻を鞭打たれるひろみ、桜井の前で柔肉を打ちたたかれて股間を濡らし始める亜矢子。息も絶えだえになった彩子が陳の怒張を咥えるのに合わせて、竜也は恐怖に慄える涼子の尻を渾身の力でぶちのめす。絶叫とともにのたうち惨めな屈服の悲鳴を噴いて悶える涼子をなおも許さず、竜也はあぶら汗を噴いて光る日焼けした裸身に容赦ない鞭の連打を浴びせていく。涙を噴きこぼして呻き泣き、股間にまさぐり入れられた手で尻への打撃に合わせて肉芽を擦りたてられて淫らに崩れていく涼子の肉体。竜也は再び前向きに柱に縛った亜矢子とひろみの足元にクッションを置いて、後ろ手縛りの涼子を俯伏せに押し伏せる。尻を高々と掲げたまま環視のなかで背後から貫かれた涼子は、巨大な怒張が送り込むすさまじい刺戟に凄艶な歔き声を放って腰を振りたてる。欲情にぎらつく男たちと恐怖におののく女たちに見せつけるように、竜也は崩れきった涼子の肉を責めたてて、美人スチュワーデスを女の屈服の絶頂へと追い上げる。涼子が悶絶した体を曝し柱に戻されて汚れきった股間もあからさまに拘束されると、果てしない口淫でぐったりとなった彩子がマットレスに下肢を拡げて仰向けに縛りつけられ、三人の男の手で剃毛をほどこされていく。竜也に剃られてから程もないわずかな芽生えをよってたかっていじりまわされ丹念に剃りあげられた女王は、もはやすべての気力を喪失して弱々しくすすり泣きながら、自分を犯す順番がジャンケンで決められるのを待つばかりだった。一番手の陳が彩子にのしかかって犯し始めると、竜也は柱から解いたひろみを仰向けに転がして腰にクッションをあてがい、戦慄する女子大生の肉を貫きとおす。竜也の強烈な抽送にもてあそばれ淫らにわめき散らし始めたひろみの痴態に昂ぶった水上は、喘ぎ歔く彩子の口に怒張を咥えさせて陳とともに上下から責めたてる。秘肉を慄わせ、総身を痙攣させて昇りつめたひろみは、涼子と同じ恰好に曝し上げられる。彩子が二番手の桜井に犯されるのを見ながら、竜也は亜矢子を柱から解いてあぐらにまたがらせ、座位で貫く。羞じらいながらも巧みに揺さぶりあげられた亜矢子は、やがて熟れた肉体を官能に崩れさせて汗まみれにのたうち、淫らな歔き声を噴いて昇りつめた。竜也の剛直にあえなく屈服させられた三人の女がみじめな開脚立ち縛りを曝してうなだれている前で、彩子は三番手の水上に犯されて息も絶えだえにゆさぶられるばかりになっていた。緒方啓介を愛し、その婚約者を凌辱して貶めようと企んだ驕慢な女王は、恋の争いに敗れ、ライバルの美女が幸福な新婚旅行へと旅だっていったこの夜に、かつて女王として君臨していた自分の屋敷の地下室で、唐沢竜也に服従する娼婦奴隷として生まれ変わらされようとしていたのだ。美しい女たちの運命の転変に思いを馳せながら、竜也の怒張はこの荒淫のさなかになおも猛々しく力を漲らせているのだった。