緒方の娘と名乗って野際邸に乗りこんできたのは、女装した竜也であった。竜也は応接室に現れた彩子を一瞬で押し伏せて後ろ手に手錠をかけ、助けを求める彩子に応えて現れた用心棒の青年たちをも瞬時にたたきのめす。恐怖に慄え上がる彩子を引きずって地下室に降りると、そこでは今まさに三人の男たちが、マットに押さえつけたしのぶを凌辱しようとしていた。竜也は狼狽する中年男たちを脅しつけてしのぶを解放させたうえ、裸のままの男たちを曝し柱にくくりつける。自分の悪事が啓介にばれることを恐れ、屈辱に慄えつつ哀訴を絞る彩子は、男たちと並んで柱にがんじがらめに縛りつけられる。下着を切り取られて乳ぶさと繊毛を剥き出しにされた勝ち気な女主人は、服を着たしのぶを連れて立ち去る竜也に嘲笑されて、がっくりとうなだれるばかりだった。